『パッチ・アダムスと夢の病院』
理想の患者になるには、まず自分自身のことを心から好きになり、大切に思うようになることである。そして、病気を治して健康になるために、健康的な生活習慣に改善するのである。生きている奇跡を毎日祝い、自分が無条件に信じられるものを探し、できるだけ多くの人と親交を結び、遊びや創造力の感覚を培い、定期的に運動をして、できるだけ健康的な食生活を送るのだ。健康的な生活習慣に切り替え、またそれを維持することだけで、かなりの病気の予防になる。たとえ病気になったとしても、軽い症状ですむことが少なくないのである。
医者は、死というものに打ち勝つためにいるのではない!患者ができるかぎり豊かな人生を送れるように、それが無理なときには、せめてできるかぎり幸せな死に方ができるように、その手助けをするためにいるのである。
「不愉快なことなら、その話はしないこと」
今の子どもたちが生まれおちる社会は、戦いと競争に明け暮れ、感動を覚えることのない社会である。そのような社会では、自己表現も個性も疎んじられ、人を愛することも人生を楽しむことも、幻想としか感じられない。
健康は、人が自分の人生をどう捉えているかということに密接に関わっている。仕事、家族、あるいは自分自身に不満を持っているために、まったく「治癒」しない、どうしても健康状態が回復しないということは、珍しくないのである。
医療とは、癒すものと癒されるものとの関係である。
患者が他人に打ち明けられない「秘密」を持つようになると、ますますその苦しみが大きくなってしまうこともある。「秘密」を背負うとは、一人でいることである。しかし、人は一人で生きていくことはできない。
愛情を受ける者には、幸せになれる見込みがある。しかし、愛情を強要する者は幸せにはなれない。愛情を受ける者は、一般的にいって愛情を与える者なのである。バートランド・ラッセル『幸福の獲得』
健康であるということは、単に病気をしていないという状態ではなく、どのような活動にも耐えられるほどに体調が整っていて、世の中で起こるさまざまな出来事に心がよく反応し、周囲との関係がうまくいっている状態を指すのである。
よい健康状態というのは、心や体、人間関係など、私たちの健康に関連する全てのものがよい状態にあることである。このような状態を目指すためには、まず、患者自身が自分の健康に責任をもたなければならない。そして治癒にあたる者が、その役割を、単に患者の病気を治療することから、患者が不健全な生活習慣を改めて、人間として成長できるように協力し見守ることに変えなければならない。
「使え、さもなくば失う」体調がいいということは、単にすらりとした体つきであるだけでなく、同時に運動によってすべての筋肉が鍛えられていることをいう。
ビジネスとして医療を行えば、誰もが傷つく。医療を行うことで受ける報いは、実は人のために尽くすことで感じる喜びであり、自分自身を再発見する驚きである。自分を癒すためには人に尽くすことである。そして人に尽くすことで、心には平穏が戻るのである。
あなたが幸せになるためには、まず自尊心を持ち、自分を好きになることである。