『その食事では悪くなる!』:コーラとポテチが主食の人はいませんか〜?
いらいらする、疲れる、しょっちゅうめまいがする、頭が痛い、眠れない、動悸がする、何だか不安を感じる、胃腸の具合がどうもおかしい、考えがまとまらない、感情が不安定である・・・。
あなたは食事が不規則だったり、肉食中心だったり、あるいはコーラとポテチがご飯代わりだったしていませんか?
あなたは、“低血糖症”なのかもしれません!
昔、私が習った“低血糖症”の原因といえば、膵臓にできた腫瘍(インスリノーマ)から不必要・過剰に分泌されたインスリンによるもので、そう多くはないと理解しておりましたが、現代の“低血糖症”の主因は別で、それもかなりの“潜在的患者数”の存在することがわかってきました。
では、現代人の主因は何かといいますと、“食原性の機能的低血糖症”なのです。
すなわち、清涼飲料水の大量摂取、甘い冷菓・菓子・チップス類を好んで多量に摂っている、朝食抜き、菓子パンや即席めんで食事代わり、副食は肉が大好き、野菜特に根菜は大嫌いといった食行動が、“低血糖症”を起こすと考えられます。
なぜ“低血糖”を起こすのかといいますと、単糖類(ジュースや砂糖製品)を過剰摂取すると、血糖が急上昇してしまい、それを処理しようと膵臓からインスリンが多量に分泌され、勢い余って低血糖を誘発してしまうのです。脳細胞はブドウ糖しかエネルギー源として使えないので、低血糖は脳の機能を低下させてしまいます。また、体の方は血糖を上げようとして、副腎からアドレナリン(攻撃ホルモン)も分泌するのです。これが“きれる”原因となるのです。
「非行が問題になっている生徒」の食行動には、
(1)三食きちんと食べていない
(2)決まった時間に食べていない
(3)家庭料理がなく、あっても品数が少ない
(4)主食・副食のパターンがない
(5)加工食品・冷凍食品・即席食品が多い
(6)家族と一緒に食べていない
(7)外食が多い
(8)間食が多い
(9)炭酸飲料、スナック菓子など、糖類・穀類が過剰に摂取されている
(10)野菜類と蛋白質の不足、カルシウムやビタミンの絶対的欠乏、という傾向があるそうです。
先ずはわれわれ医療従事者が、あるいはご家族が、“食原性の機能的低血糖症”を疑うことが必要です。疑わしければ、ご相談ください。“低血糖症”の診断には5〜6時間かかりますが、糖負荷試験をおこなえばわかります。
余計な薬を飲むその前に、食行動や生活リズムをみなおしてみましょう!
なお、大沢博著『その食事では悪くなる』はぜひご一読を!現代社会の食事の問題点が網羅されております。
<付記>
*パトリック・ホルフォード著「メンタルヘルスと栄養」より:脳の働きに関わる栄養問題
(1)糖のアンバランス;穀物離れ、砂糖の摂りすぎなどで起こる“低血糖症”
脳のエネルギーである血中のブドウ糖の低下は、脳の機能を低下させ、疲労、不眠、うつ、いらいら、感情コントロールができない、集中力低下など、さまざまな症状を引き起こす。
(2)脳アレルギー;小麦グルテン、ミルクなど高率
不安、うつ、多動、学習障害、注意欠陥、記憶喪失など起こすかも。
(3)有毒物質;大気汚染、水質汚濁、重金属(ジュース缶から溶出す金属など)
鉛は多動や攻撃、カドミウムは攻撃や錯乱、水銀は頭痛や記憶喪失、アルミニウムは老化、銅は不安や恐怖症、ヒ素は頭痛、眠気、錯乱など、添加物のタートラジン(着色料)は多動を起こす。
(4)ビタミン、ミネラルなどの栄養不足
B3欠乏=うつ、精神疾患、B6欠乏=いらいら、記憶力低下、葉酸欠乏=不安、うつ、マンガン欠乏=めまい、ひきつけ、B12欠乏=錯乱、記憶力低下、亜鉛欠乏=錯乱、心が空白、無感動、マグネシウム欠乏=いらいら、不眠、うつ、必須脂肪欠乏=うつ、気分変動、記憶力低下、学習障害
(5)頭をよくする栄養素=必須脂肪酸&リン脂質=脳の細胞膜を作るの欠乏
*最近の食生活の問題点=無気力や暴力の原因の一因
・主食である穀物や豆類などの消費の減少
・砂糖や果糖の摂りすぎ
・アレルギーを起こしやすいパンや牛乳に依存した食習慣の変化
・食品や生活環境を通じて日々少しずつ摂り入れられる有毒物質
・農薬・化学肥料による農業生産物や加工食品などによるビタミン・ミネラル不足
・肉食が多く、魚摂取減少
*人を攻撃的にする栄養生化学的要因
(1)低血糖:血糖の急上昇(単糖類の過剰摂取による)、膵臓からインスリン多量分泌、低血糖誘発〜低血糖は脳の機能を低下(脳細胞はブドウ糖しかエネルギー源として使えない)させる。体は血糖を上げようとして、副腎からアドレナリン(攻撃ホルモン)分泌、肝臓刺激し、グリコーゲン分泌、
(2)ビタミンB欠乏〜ビタミンB群は“神経ビタミン”といわれている。糖を分解してエネルギーにするときに消耗される。ビタミンB1欠乏すると協調性低下、道徳性低下をしめす。ビタミンB1は“道徳ビタミン”と言われている
(3)必須ミネラル(カルシウムなど)の欠乏あるいはアンバランス〜インスタント食品や動物性蛋白質の摂りすぎ=リン過剰=カルシウム欠乏
(4)有毒金属の蓄積;鉛、カドミウムなど
(5)食品添加物;リン酸など
*低血糖症の症状=もう何でもありです!
神経過敏、いらいら、極度の疲労、無気力・ふらふら・震え・冷や汗、うつ、めまい、眠い、頭痛、消化障害、忘れっぽい、不眠、悩み・不安、精神的錯乱、内的震え、心悸亢進・頻脈、筋肉痛、感覚麻痺、非社会的・非社交的・反社会的、決断できない、発作性に泣く、性衝動の欠如、アレルギー、強調運動不能、脚のひきつり、集中力欠如、目のかすみ、筋肉の引きつり・不随意運動、皮膚掻痒・蟻走感、息切れ、息がつまる、よろめき、ため息&欠伸、インポテンス、意識消失、夜驚、リウマチ性関節炎、恐怖症、神経性皮膚炎、自殺志向、神経衰弱、けいれん
*低血糖の場合、脳を優先的に守るために、血液が脳に集中するので、体の末端には血液が十分に届かなくなり、そのため手足が冷えたり、皮膚炎が起こったりする。
*低血糖症改善プログラム:食生活をどう改善したらよいのか!?
・食材には未精製の穀物、調味料を用いる
・人工甘味料、香料、人工色素、化学調味料を使用した食品を避ける
・ニンニク、タマネギ、ネギにはインスリン様の性質があり、膵臓の負担を軽減するので摂ったほうがよい
・飽和脂肪はビタミンB6、マグネシウムを排出させるので、注意
・チョコレート、紅茶、コーヒー、コーラなどカフェインの含まれたものは減量
・缶ジュースは飲まない
・アルコール・タバコはやめる
・食事を頻回食、食後2時間で間食
・果物を控える
・冷凍食品・レトルト食品を避ける
*パーボ・エイローラ著「低血糖症」より、心がけるべきこととは?
(1)充分な運動をすること
(2)きれいな空気を吸い、日光を浴びること。休息・静養をとること。
(3)肯定的・楽天的に生きよう!