院内報2007年6月号

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◆麻疹(はしか)について

 麻疹が猛威をふるっています。5月は大学の休講が相次ぎました。5月下旬には大阪の小学校でも集団発生がありましたが、患児の大半は予防接種を1回受けていたそうです。

 ところで、昨年から幼稚園年長さん(相当)にMRワクチン(麻疹+風疹の2種類混合です)の公費接種が開始されました。来年小学校に入学されるお子さんにはMRワクチンの公費接種が可能です。ぜひ受けておきましょう。ところが・・・ → 最後にまとめて説明します。

 公費接種にはなりませんが、小学生以上(中学、高校、大学生を含む、希望者は成人も)は麻疹抗体価の血液検査を受けるか、麻疹の予防接種を受けることをお勧めします。ただし、

1.今月は、血液中の麻疹抗体価をチェックすることがすべて不可能となってしまいました!再開は未定です。

2.麻疹単独のワクチンは品薄であり、接種予約を受付中ですが、いつ接種できるか不明です。単発的に数本ずつ入荷中です。

3.5月28日から突然、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンの供給がストップしました。一時的な問題か、今後しばらく手に入らないのかは、不明です。接種後2ヶ月以上の“避妊”が必要ですが(先天性風疹症候群の危険性があります)、その心配のない世代には接種をお勧めしておりましたが・・・。いったい今月はどうなっているのでしょうか??

◆ 今度は百日咳!?

 香川大学医学部で百日咳が集団発症したとの由。いったい何故・・・?

百日咳とは・・・

 百日咳は、春から夏にかけて多く発生します。百日咳の潜伏期は、通常5-14日(最長21日)です。百日咳の病原体は、百日咳菌(Bordetella pertusis)と言う細菌です。百日咳菌に対する免疫は、一生続くというものではなく、百日咳に二回かかることがあることが知られています。しかし、その場合、二回目は、かかっても通常は軽症です。

 百日咳菌は、鼻やのど、気管・気管支の粘膜を侵し、気道の掃除をする繊毛の活動を麻痺させる毒素を産生し、気道に炎症を起こします。気道の分泌物の排除がうまく行かなくなり、肺炎を起こす可能性が出て来ます。

百日咳には予防接種(ワクチン)があります。百日咳(P)・破傷風(T)・ジフテリア(D)の3種が一緒になった三種混合ワクチン(DPT)の形で通常は定期接種されます。生後3か月から三種混合ワクチン(DPT)を接種することができます。母子手帳を確認ください。

*WHO の発表によれば、世界の百日咳患者数は年間2,000 〜4,000 万人で、その約90%は発展途上国の小児であり、死亡数は約20〜40 万人とされています。

◆ 夜寝て昼間は起きているのが基本です!

 睡眠は時間よりもその質が問題です。よい睡眠とは生体リズムに合っているのが基本です。体温と睡眠は関係が深く、体温は日中高く、夜になると下降して午前3時ごろ最低となり、朝に向かって上昇します。ですから午前0時前までに就寝すれば、寝入りの深い“ノンレム睡眠”と体温の低下が重なるのです。就寝後3時間の90分周期睡眠からの熟睡パターンが「いい眠り」ということになります。

 ところで、最近の夜型の生活習慣が定着するなかで、大人にも子どもにも睡眠障害が増えてきました。特に子どもは体や脳の発育に悪影響が出るし、免疫系に障害をもたらす結果、アトピーなどのアレルギーが発症する原因にもなりやすいといわれています。

 さらに睡眠障害があると、「食べたい」というホルモンが上昇し、逆に「食べるのをやめよう」というホルモンが低下します。その結果、夜眠れない人は過剰に食べて太り気味になりがちです(糖尿病一直線・・・なんてね)。

「年をとることに抵抗する科学」ではなく、「病気になりにくいようにしながら上手に年齢を重ねる知恵」を求めましょう。

『自分でできるアンチエイジング』小林裕美先生著より

◆ 人をボケさせる方法

 人間をボケさせるもっとも確実な方法は、一切の情報を与えないことです。例えば、一日中椅子に縛り付けて、壁だけ見させていたら、おそらく1週間も経たないうちに、まとまな思考力を失うでしょう。それでは壁ではなく、テレビだけを見させていたら・・・。やはりボケてしまうでしょう。だったらiポッドをヘッドフォンで聴きながらパソコンするのは・・・?

 問題は、目を動かして立体的な情報をキャッチしているかどうかとうかです。目を動かさない時間が長くなりすぎると、視覚的注意の向け方がスムーズに切り替わりにくくなります。

・ 人から話しかけられたときにパッと反応できなくなる

・ 周囲の変化に疎くなる

・ 人から物忘れを指摘されることが多くなる

・ 同じことを繰り返し考えがちになる

いかがですか?皆さんは大丈夫でしょうか??

『脳が冴える15の習慣』築山節先生著より

 ボケとは、脳が壊れることではありません。認知症は高齢になるほど発生しやすいと言えますが、ボケは若くても起こります。我々が当たり前のように記憶し、それを引き出せること、言葉を話せること、聞き取れること、考えられること、感情を抑制できること、認識できること。これらはあまりにも日常的な訓練の賜物ですが、訓練の機会をいつの間にか失い、ボケ症状を進行させていても気づかない、ということが往々にしてあります。「脳は環境によってつくられている」当たり前にできると思っていることが、できない瞬間・・・、最近多くないですか?気になる方は→→→『フリーズする脳』築山節先生著より

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