院内報2007年5月号

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テキスト版は↓

◆木曜日午後は斎藤重男先生が担当です。一般内科および循環器科の診療です。

◆ いざというときに・・・

 夜間や休日、緊急受診が必要だが、どの病院へ行ったらよいのかわからない時は、『横浜市救急医療情報センター』→電話;045(201)1199に連絡しましょう。

 また、タバコや洗剤など家庭用化学製品の誤飲・誤食による急性中毒が懸念される場合は、『神奈川県医師会・中毒情報相談室』→電話;045(262)4199に連絡を!

◆ 麻疹(はしか)

 先月19日、創価大学(東京都八王子市)で麻疹の集団感染があり、およそ2週間の全学休講措置がとられたというニュースがありましたが、今年は東京・埼玉など関東圏で麻疹の発症が集中しており、神奈川県でも報告数が増えつつあります。通常は幼小児の発症が主体ですが、今年は10代前半や大人に多いそうです。

 麻疹は、空気感染、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示す疾患で、その感染力は極めて強力です。免疫のない人が感染した場合、ほぼ全員が発病します。感染から発病までの潜伏期間は、10日前後です。また、発疹が出現する4日前くらいから、他の人にうつります。発疹を伴う発熱など、麻疹が疑われる症状があるとき、周囲に麻疹の患者さんがいて、発熱など感染の可能性があるときは、早めに受診しましょう。

◆麻疹の予防接種をもう一度受けるべきか?

 予防接種のおかげで麻疹の流行が減少したことにより、ワクチン既接種者が麻疹患者に接触する機会が減少し、ワクチン接種後長期間を経過することによって抗体価の低下、すなわち成人する頃には感染防御に十分な抗体価を有さない者も増加していると考えられます。

 ではどうすべきでしょうか!おそらく手だては3つ(?);

  その1〜血液検査を受け、抗体価をチェックする。そして十分な抗体がない場合は予防接種を受ける。

  その2〜抗体検査を受けずに、念のため2回目の予防接種を受けておく。

  その3〜静観する(何もしない、罹ったらその時さ・・・)

 なお昨年4月から、幼稚園年長さん相当で2回目のワクチン接種(MRワクチンといって、麻疹と風疹の2種類を同時に接種するタイプ)を公費で受けることができるようになりました。該当者は来年3月31日までに受けるようにしましょう。

◆体脂肪を減らしてくれるコーヒーが登場(予定)

 味の素ゼネラルフーヅが6月5日から発売する無糖ブラックコーヒー「ブレンディ香るブラック」は特定保健用食品の認可を受け、コーヒーで初めて体脂肪の低減効果がうたわれております。成分中のコーヒーオリゴ糖に腸内の脂肪吸収を抑制する働きなどがあるそうです。約3ヶ月飲み続けた人の腹部の脂肪面積は、飲まなかった人より平均約7%(体重換算で約1kg!)減ったそうです。そうすると、1年でマイナス4kg・・・(そんなに甘くはないよね、ブラックだし)

◆赤ワインは目にもよいらしい!(?)

赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」に、目の血管を拡張させる機能のあることが、日本眼科学会で発表されました。

 成人の失明原因でトップを占める糖尿病網膜症をはじめ、血流障害による病気の予防効果が期待されますが、でも赤ワイン3〜4杯分相当が必要との由。う〜ん、我が肝臓くんは頑張って持ちこたえてくれるかしら??

◆ 新刊図書案内〜『健康問答』五木寛之・帯津良一著〜

☆万能の療法というものは、今のところない!

☆何が自分にあうかは、直感で決めるしかない。自分の体の感覚を信じて、冷静に判断せよ。一つだけにこだわらず、いろいろ試してみよう。

☆「人間は体と心と命とから成ります。体のなかには電磁場もあれば、重力場もありますが、そのほかにも、様々な生命に直結した物理量が存在して、それぞれに対応した場をつくっています(=命の場と呼ぼう)。この命の場のエネルギーこそ、まさに生命であり、このエネルギーが高いほど健康ということになります。単に体に傷がついていないのが健康というわけではありません。命の場のエネルギーは、今の科学では測定できないものです。ですから、やたらに数字を振り回すのは良くないでしょう」

☆命は流れ動くものであり、ある瞬間をとらえて、完治したかしないかを論じても意味がない。 ☆「予防医学には益もあるが、それ以上に害もある。そもそも予防とは個人がそれぞれ自分の責任においてやるべきことであろう。死ぬ日を最高の状態にすることが、本来の予防であろう。守勢にまわるのではなく、常に攻めていくなかで、病がはじき飛ばされていくことをサポートするのが予防医学の本来の姿であろう」

☆ 長寿だからといって、決して幸せとはいえない。あるがままに生きて、死んでゆくのか理想。

こんな人たちが登場します→新谷弘美、石原結実、エドガー・ケイシー、ケヴィン・トルドー、マックス・ゲルソン、鎌田茂雄、一倉定、幕内秀夫、安保徹、サティラロ、久司道夫、多田富雄、野口晴哉、レイモンド・チャンドラー、大村恵昭、瓜生良介、アンドルー・ワイル、近藤誠、高田明和、柳原和子

◆ 「高脂血症」は「脂質異常症」となります

 これまで血液中のコレステロール値や中性脂肪値が高い時、「高脂血症」という病名がついておりましたが、診断基準の変更に伴う、「脂質異常症」という病名に変わります。

「脂質異常症」の新しい診断基準は次の3つのいずれかに該当する場合となります。

 ・LDLコレステロール値が140mg/dl以上

 ・中性脂肪値が150mg/dl以上

 ・HDLコレステロール値が40mg/dl未満

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