院内報2007年4月号

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◆ 木曜日午後外来を新規オープンします

 これまで休診日であった木曜日午後外来ですが、4月12日(木曜日)から、昭和大学横浜市北部病院循環器センター所属の斎藤重男先生をお招きして、“内科・循環器”外来を新規オープンすることになりました。小児科・皮膚科には対応しておりませんので、あらかじめご了承ください。

◆ タミフル

 “クスリはリスク”とは言い得て妙な語呂合わせですが、やはり“良く効くクスリは副作用もそれなりに”覚悟しなければならないのかもしれません。タミフルに限らず、クスリは『両刃の剣』であること、何事にも作用・反作用の法則があることを今一度心すべき時だと私は思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

タミフルに関して、現在までに報告されたニュースを整理してみると、

★タミフル服用なしで異常行動の報告(3月29日)

 横浜市小児科医会よりインフルエンザにかかった14歳少年が自宅2階から飛び降りる異常行動があったことを報告。川崎医大からも同様の報告。「インフルエンザではタミフル服用の有無にかかわらず、異常行動が起こりうる」

★インフルエンザでない女児がタミフル内服後、異常行動(3月28日)

 インフルエンザ様症状(高熱あり)の9歳女児にタミフル処方、服用2時間後に異常行動出現との報告(東京都立八王子小児病院)。女児よりインフルエンザが検出されなかったことより、タミフルと異常行動との因果関係を示唆。

★タミフル「精神・神経症状」280件の報告(3月25日)

 報告があった約1800件の副作用のうち、異常行動につながる心配のある「精神・神経症状」(意識障害や異常行動、幻覚、妄想など)が少なくとも約280件あり。10歳未満の子どもの例も20件以上との報告。

★タミフル 10歳未満も幻覚やせん妄など2年間で81件(3月24日)

 「タミフルには中枢神経を抑制する作用があるため、呼吸抑制に進み、睡眠中に亡くなることもある」

★インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り(3月23日)

 「夢の中で何かに追われ、飛び降りた」

★10代へのタミフル処方中止 厚労省、異常行動続発で指示(3月21日)

 厚生労働省は「タミフル」服用後、12歳の男児の転落事故が2件相次いだと発表。厚生労働省は同日、同薬輸入販売元「中外製薬」に対し、10代の患者については原則として中止するよう、医療機関に警告することを指示した。

◆ 妊娠とクスリ

(1)妊娠1ヵ月までは、「無影響期」と呼ばれており、知らずにクスリをのんでも問題ありません。

(2)しかし、28日目を過ぎても生理がこなければ、妊娠と考え、クスリはいったん中止する必要があります。この時期は「絶対過敏期」と呼ばれており、胎児がクスリの影響を受けやすいと考えてください。

(3)その後、妊娠4ヵ月半までは「器官形成期」と呼ばれており、クスリの服用は避けた方が無難です。

◆超薬剤耐性結核

 多くの抗結核剤が効かず、治療が極めて困難な「超薬剤耐性結核」が日本を含めて世界的に拡大しているとのニュース。現在結核患者の2%がこの新型結核「超薬剤耐性結核」ということです。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が報告されたのは何年前だったでしょうか?1929年、アレキサンダー・フレミングによって発見されたペニシリンが実用化されるようになったのは1942年ですから、人類の抗生剤VS細菌の戦いは60有余年に過ぎませんが、2020年はどんな未来が待っていてくれるのでしょうか?

◆ 南天はやっぱりノドに効くらしい!

南天の実のエキスに気管の平滑筋の収縮を抑制する作用のあることが確認されました。南天のど飴というものがありますが、南天はノドの炎症(痛みなど)に効くのかと思っていましたが、咳止めに良いのですね!

◆ 過活動膀胱

 40歳以上の8人に1人は過活動膀胱と言われています。

 普通、健康な人は400〜500mlの尿をためることができますが、過活動膀胱では、100ml前後の尿がたまると膀胱が収縮し尿意をもよおしがまんできなくなります。過活動膀胱は、膀胱が尿でいっぱいになる前に、膀胱が自分の意思に反して、勝手に収縮し尿失禁(尿をもらしてしまうこと)をおこすと考えられています。過活動膀胱の症状は尿意切迫感(突然の尿意を感じ、がまんできなくなる)、頻尿、切迫性尿失禁です。膀胱の収縮を阻止し、神経に働く、抗コリン剤を1〜2ヵ月内服すると80%の患者で改善されます。

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