クリニック通信2007年1月号 〜

皆さん、新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、2007年の干支といえば・・・、“猪(イノシシ)”ですね!

猪といえば「猪突猛進(ちょとつもうしん)」という四字熟語がすぐに思い浮かびます。今年はわき目もふらずに頑張っちゃおうかしら?

でももう一つ、「猪も七代目にはイノコになる」という故事成語があるのをご存じ?イノコは豚のことだそうですが、変わらぬようでも長い年月のうちにそれなりに変わっていくことのたとえとして使われます。たとえていうなら、ボルドーの赤ワイン!?えっ、ちょっとニュアンスが違う(^_^;)

2000年に開院した“みたに内科クリニック”も、はや7年目です。ラッキーセブンの7は、私が最も好きな数字でもあります。7づくしの2007年、もしかしたら何かが起こるかも・・・。。。(^。^)(^_^)(^_=)

◆ 嘔吐下痢症の動向

年の瀬に猛威をふるった“ノロウィルス”による嘔吐下痢症ですが、今年はどうでしょう?例年は1〜2月にピークを迎えます。ウィルスの感染経路は、ほとんどが経口です。デパートや病院など接触する機会が多いところでヒトからヒトへの飛沫感染等直接感染したり、患者のウィルスが大量に含まれる便や嘔吐物から人の手などを介して二次感染します。潜伏期間は1〜2日です。でも“1日風邪”の異名の通り、お子さんなら本当に1日で、不摂生で抵抗力の落ちている大人でもたいてい2〜3日で治るでしょう。赤ちゃんや高齢者では脱水症が心配ですが、おおむね後遺症もありませんし、また感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。TVニュースにおろおろしないように!

むかむかを感じたら、“五苓散”を1服してみましょう。“五苓散”が苦手な人には“小半夏加茯苓湯”をお湯に溶かした後でよく冷やしてから一口ずつ飲むことをお勧めします。下痢を伴う場合は“半夏瀉心湯”を試してみましょう。

◆ インフルエンザ

何といってもこれからがインフルエンザの季節です。予防接種を受けていない人は言うにおよばず、予防接種を受けた人も流行情報には十分留意ください。「君子危うきに近寄らず」で行きましょう!万一罹ってしまったなら・・・、何と言っても休養が大事です。特効薬とされる抗ウィルス薬の“タミフル”はインフルエンザウィルスの増殖を抑えてくれる薬ですが、決して治してしまう薬ではありません。結局はあなたの免疫力が決め手です。免疫力がまだ不十分な乳幼児では、抗ウィルス薬の耐性も出現しやすいので、中途半端な内服にも注意が必要です。

インフルエンザの初期消火にも漢方は有効です。体力にもよりますが、強い順に、「麻黄湯」、「桂麻各半湯」、「葛根湯」、「桂枝湯」、「香蘇散」あるいは「麻黄附子細辛湯」です。ぜひご相談の上、あなたにあったお薬を準備しておきましょう。「備えあれば憂いなし」

◆ 便秘と大腸癌に関連なし(?)

厚労省研究班が男女約5万8千人の分析結果を発表、特段便秘で大腸癌が増えるという証拠が得られなかったとの由です。でもこれが最終結論とはどうも思えません。下痢でもなく便秘でもない、やはり快便を目指しましょう!

◆カロリー制限による減量、骨密度が減少・米大学調査

カロリー制限をして体重を落とすと骨密度が減少するのに対して、運動で体重が減っても骨密度に変化がないことが、米ワシントン大学の研究グループの調査で分かりました。対象人数が少ないので真理とはいえませんが、ダイエットなど食事制限で減量すると骨粗しょう症になりやすいと考えられます。直感的には受け入れられますよね!食べたら動く、これが本能のはずです!頑張りましょう。

◆ ウィルス性心筋炎

心筋炎とは心臓の筋肉に主としてウィルスが感染して炎症を起こし、筋肉自体が破壊され、その結果心臓が収縮する力を低下させてしまう病気です。

多くの場合、普通の風邪症状が先行し、その後、息切れが強くなったり、咳が持続したり、そのうち脈が速くなったり、仰向けになって寝ることができなくなったり、あるいはむくんだりします。

治療は入院して安静が第一、対症的に嵐が過ぎるのを待たなければなりません。小児の場合、特に診断が難しく注意が必要です。詳しくは2月号で。

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