院内報2007年11月号

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テキスト版↓

◆ 今年のインフルエンザ治療戦略1,2,3&4

その1;感染しないように(うつされないように)手洗い・うがいをこまめに確実におこないましょう。人混みではマスクを着用するように心がけましょう。

その2;感染初期には、麻黄湯や麻黄附子細辛湯といった漢方薬を内服する。早ければ早いほど良く効きます。ご相談ください。

その3;インフルエンザの特効薬であるリレンザ(吸入タイプ)を使う。ただし数量に限りあり。うまく吸い込むことができるか?副作用は未知数!?(使用頻度が少ないので)

その4;やむなくタミフル(ご存じ内服タイプの特効薬)、ただし未成年者には副作用問題で処方困難!

◆ 冠動脈CT検査

 冠動脈CTとはマルチスライスCTという新しいCT装置を使って心臓を撮影し、結果をコンピュータ処理後冠動脈部分の画像を再構築する方法です。最近このCT装置がより高解像度の画像を構築することが可能となり、1回数秒の息どめをするだけで、心臓カテーテル検査と遜色のない冠動脈の情報を得ることができるようになりました。現在、昭和大学横浜市北部病院(循環器センター)でこの冠動脈CT検査を受けることができます。たとえば、

・ 労作時の胸部圧迫感や痛みを感じることがあり、狭心症が心配!

・ 高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症といった動脈硬化を引き起こす疾患があり、動脈硬化の検査を受けたらやっぱり動脈硬化と言われた。とすると心臓の血管は・・・。

・ 以前、狭心症や心筋梗塞で治療を受けたことがあるが、その後確認カテーテル検査をしていない、あるいはしばらく時間が経過している。

以上に該当される方はぜひ本検査をご検討ください。

 なお、造影剤アレルギーの方は受けることができません。また、不整脈や頻拍傾向の方は検査前にお薬を1回のんでいただき、脈拍を安定させてから検査しますが、どうしても画像構築の問題で評価できないこともあります。

 検査について詳しい説明をお聞きになりたい方、あるいは冠動脈CT検査を希望される方は、電話でご一報の上、当院木曜日午後外来(北部病院循環器センターの斉藤先生が担当です)を受診してください。

◆動脈硬化チェック

「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」「高尿酸血症(痛風)」と診断されている方、すでに一度は動脈硬化のチェックはお済みでしょうか?まだの方はご相談ください。両上肢・下肢にカフ(血圧計と同じ)をまき、胸に心音センサーをあてて検査スタート、10分以内で検査は終わります。血管の硬化度と詰まり度を判定、すぐに結果をお渡しします。

◆ レジオネラ

 温泉マンションの温泉給湯設備から基準の最大8,900倍ものレジオネラ菌が検出されたとのニュースがありましたね。温泉はやっぱり循環式ではなく、源泉掛け流しでなくてはいけません!またご家庭でも24時間風呂の場合には注意する必要があります。

 レジオネラ菌は土壌中に生息し、粉塵とともに空調用冷却塔水やその他の人工的な水環境に混入して増殖し、集団で発生する重症肺炎の起炎菌となります。健康な成人が発症することはまれですが、乳幼児や高齢者、あるいは入院患者等の免疫力が低下している場合に罹患しやすいとされております。

 肺炎型(重症タイプ)レジオネラ症では、全身倦怠感や易疲労感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状で始まります。通常の上気道炎症状に乏しいのですが、数日後に膿性痰の喀出がみられるようになります。また発病3日以内に悪寒を伴って高熱をだします。逆行性健忘症、傾眠、昏睡、幻覚、記憶力低下、四肢の振せん、頚部硬直、小脳失調といった脳・神経症状がみられる場合があります。放っておくと・・・(-_-;)

◆ 無理して酒を飲むと膵臓ガンになるかも!

 好きでもないのにお付き合いでしょうがなくお酒を飲んで真っ赤になっている人への情報です。お酒を飲んだら赤くなる人は、基本的に発ガン性物質であるアセトアルデヒド(アルコールが分解されてできます)を処理する能力が低いため、ガンになりやすいと推測されます。

 最近、愛知県がんセンターより、お酒に弱いのにある程度飲めてしまう人は、お酒に強い体質の人と比べて膵臓ガンになる確率が5割増しになるという発表がありました。また、お酒に弱い人は1日のアルコール摂取量が日本酒換算で1合増える毎に、飲酒しない場合に比べて発ガン率が30%ずつ増えていくそうです。「体質を認識していれば、余計な病いを防ぐことができる」ということですね!ところで私は・・・。とりあえず今年のがん検診(PET-CT)はクリアー。

◆ 果物は金?

 厚労省研究班より、果物を毎日たくさん食べる人は、そうでない人に比べて脳卒中や心筋梗塞にかかるリスクが減少するとの報告が出されました。果物に含まれているビタミンや食物繊維のおかげだそうです。でもタバコを吸っている人には果物の恩恵はないとの由。残念!!ところでこの話題とは関係ないけれど、糖尿病の人は食べ過ぎないようにしましょう。次回のHbA1cの値が恐ろしいことになってますから〜。。。

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