クリニック通信2006年3月号 〜

◆ 内臓脂肪にご用心!

内臓脂肪の蓄積が、高血圧糖尿病高脂血症といった生活習慣病の原因となり、それらが重なると脳卒中や心筋梗塞など重大な病気を引き起こす可能性が高くなります。これはメタボリック症候群とも呼ばれています。

内臓脂肪はたまりやすい反面、皮下脂肪に比べて減らしやすいという特徴があります。食事の取り方や運動療法を含めた生活習慣を見直すことにより、内臓脂肪を減らし、高血圧・糖尿病・高脂血症といった動脈硬化を促進する病気を予防(是正)しましょう!

「3ヶ月で体重を6%落としたら、全身の脂肪が10%、内臓脂肪は実に16%も減り、食後の高血糖も改善した。」あるいは「体重が5%減れば、糖尿病になりにくくなり、さらに7%減らせば、糖尿病の発生が60%も抑制できた。」というデータも報告されておりますよ!

◆ 栄養相談日のお知らせ

 3月14日(火曜日)午後3時〜午後6時

 4月11日(火曜日)午後3時〜午後6時

 5月16日(火曜日)午後3時〜午後6時

 6月13日(火曜日)午後3時〜午後6時

 *土曜日しか来院できない方は、ご相談ください。

生活習慣病・メタボリック症候群対策

適切なサプリメントアドバイス

ダイエット&ビューティ相談

etc.

以上、気になる方はご相談ください。

相談料は¥2,100(税込み)です<自己負担(保険外)> 

◆麻疹と風疹の予防接種が変わります!<継続中のお知らせ>

 いよいよ来月4月1日から「予防接種法施行令」が改正となり、麻疹および風疹の混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種制度が導入されます。(ワクチンを2回接種することで、有効性が高まるとされています)

 第一期の予防接種は、「生後12ヶ月〜生後24ヶ月の乳幼児」

 第二期の予防接種は、「5歳以上7歳未満の小学校就学前1年間」

 なお、4月1日より前に、麻疹・風疹のいずれかを単独接種した場合、第二期の接種はできません。(自費にて2回目のMRワクチン接種は可能ですが、副反応が生じた際の公的補償はありません)

 横浜市では、4月1日以後は麻疹および風疹の単独ワクチン接種は、生後12ヶ月から90ヶ月までの者については、移行措置として1年間に限り無料で任意接種(任意の公費接種というらしいですが)することができる予定です。

 4月時点で2歳未満かつ現時点でまだ麻疹と風疹の療法とも予防接種を受けられていない場合は、来月まで待って、MR混合ワクチンを接種するようにしてください。

◆ 花粉症の漢方治療

  今年の花粉症はどんなものでしょうか!?やっぱりつらい??

  くしゃみ・鼻水、涙・目の痒み → 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)あるいは苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)

  鼻づまり → 葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、あるいは荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

 小青竜湯と葛根湯加川キュウ辛夷は錠剤も処方できます。

◆ 冷え性の漢方治療

 冷え性あるいはお腹が冷えていると診断された方は、原則として漢方製剤を白湯に溶いてから、なるべくさめないうちにのむようにしましょう。

 冷え性でお勧めの漢方製剤は、月経異常があるなら、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などです。胃腸虚弱タイプなら、人参湯(にんじんとう)、真武湯(しんぶとう)、大建中湯(だいけんちゅうとう)などです。また下半身主体の冷えなら、八味地黄丸(はちみじおうがん)や苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)などが良いでしょう。

◆ 柴芍六君子湯=柴胡桂枝湯+六君子湯という処方について

 胃の痛みには柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、そして胃もたれ・食欲不振・胃腸虚弱には六君子湯(りっくんしとう)という漢方製剤がお勧めです。

 では胃が痛くてしかも胃もたれ・食欲不振がある胃腸虚弱タイプには?このタイプには、柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)という漢方薬がお勧めなのですが、エキス製剤にないため、代用として柴胡桂枝湯+六君子湯を合方として処方します。

 ついでに、がっしりタイプの胃もたれ&ゲップ症状には、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)が最適でしょう。

◆ 頭痛の漢方治療

 皆さんの頭痛対策は?カロナール?SG顆粒?それともロキソニン?10年前ならセデスGでしょうかね!?

 頭痛といっても、患者さんのバックグラウンドは千差万別です。鎮痛薬で出血性胃炎、なんて話はよく聞きます。

 それでは漢方ならどうか?症状漢方的に、片頭痛に対しては呉茱萸湯(ごしゅゆとう)あるいは五苓散(ごれいさん)をまずお勧めしますが、体調や合併する症状により、葛根湯(かっこんとう)であったり、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)であったり、あるいは釣藤散(ちょうとうさん)がよかったりする場合があります。

「漢方はすぐ効かないから・・・」本当に?のんだことあるの??

◆お子さんに漢方(エキス顆粒)を上手にのませるには?

1.お母さんは自分の指をきれいに洗い、湿らしながら漢方エキス製剤の顆粒を指先につけ、小児の上顎の内側につけて、水やジュースを与えるとうまく飲めるようです。

2.味覚を鈍麻させるために、シャーベット、ヨーグルト、ゼリーなどの冷菓と一緒に飲ませるのもいいですし、薬を少量のお湯で溶かし冷却後、冷蔵庫内でシャーベット状にして与えてもよいでしょう。ハチミツやキナ粉につけてもよいでしょう(ハチミツは乳児ボツリヌス症の危険から、1歳未満の乳児に与えてはいけません!)

3.1回分の薬を少量のお湯に溶かし、冷却後、スプーンやスポイトなどで少しずつ舌の上に流し込み、飲み下したことを確認してから、また少量の薬を流すというように、ある程度時間をかけて服用させる方法をとると良い場合もあります。

◆ お勧め図書 鍵山秀三郎著『一日一話』より

 ゆとりは、将来に楽しみがあることから生まれます。

 現代人が昔の人に比べゆとりがないのは、楽しみを次から次へと先取りしているからです。

 楽しみを先取りすると、残るのは苦しみだけです。だからイライラして、普通だったら我慢できることが我慢できなくなるのです。

 ゆとりのない人は我慢ができません。

 いい縁ほど放っておけば遠のき、忘れ去られていきます。

 逆に、悪い縁は放っておくとますます近づき、強くなります。

 いい縁をつなぎ止めておくためには、つなぎ止めようという強い意志を持ち続けることです。そのうえで、人間としてひたむきな姿で人に接することです。ひたむきな姿が人の心をとらえ、いい縁につながります。

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