クリニック通信2006年2月号 〜

◆ 油断せず乗り切ろう、インフルエンザ!

1. 手洗いの励行(1)全部の手指先(爪の周囲)、(2)手指のまたの部分、そして(3)親指全体にインフルエンザウィルスが多数付着しているそうです。手洗いの際には、(A)石けんをつけた手指先を逆の手のひらにこすりつけるようにして洗い、(B)両手指を交互に組んだ形でこすりあわせ、最後に(C)逆の手のひらで親指全体を包み込むようにして“くるくる”と回し洗いすることがコツです。

2.うがいの励行;こまめにうがいをしましょう。ただし、単なる水うがいで結構です。最近、抗菌作用のあるうがい液を使っても、予防効果はかわらないことが発表されました。逆に口腔内の常在菌に影響することで、本来持っている防衛力を低下させる可能性もありますので、抗菌うがい液の使用は扁桃炎や咽喉頭炎にかかってしまった時のみにしましょう。

3.マスクの着用;人混みに出かける際にはマスクを着用しましょう。また咳やくしゃみ・鼻水といった風邪症状のある時には、他人に迷惑をかけないためにもマスク着用を心がけてください。

4.十分な加湿をこころがけましょう。

5.十分な睡眠をとりましょう。早寝早起きが健康の秘訣です。

6.インフルエンザにかかってしまったら、解熱後2日間はゆっくりと自宅安静を心がけてください。周りのみんなに迷惑をかけないように!

7. インフルエンザの初期症状に麻黄湯(まおうとう)や桂麻各半湯(けいまかくはんとう)などの漢方薬が有効です。ご相談ください。

8.インフルエンザの回復期には竹ジョ温胆湯(ちくじょうんたんとう)などの漢方薬があります。ご相談ください。

9.タミフルに頼らなくとも、インフルエンザは治ります!

◆ 花粉症の漢方治療

 いよいよ“花粉症の月”となりました!横浜地方のスギ花粉の飛散開始予想は2月10日あるいは遅くともその1週間後といったところでしょうか?ただし今年の花粉飛散量はたいしたことない様子。「じゃ今年はいっちょ、漢方薬をトライしてみるかぁ!」と思われた皆さん。サポートしますよぉ〜(^_=)

 まずは、くしゃみ・鼻水タイプの方には定番の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)をお薦めします。小青竜湯はゼロゼロする痰の多い喘息様症状にも効果がありますので、この時期の喘息コントロールにも重宝します。しかし小青竜湯を服用すると、どうも胃がもたれるあるいは痛くなる場合には、苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)がよいでしょう。また、知らぬ間に“つぅ〜”っと水鼻ちょうちんが垂れて恥ずかしい場合には、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)が著効を示す場合があります。

 次に、鼻づまりタイプの方ですが、葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)か辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)を処方します。それでも効果不十分であれば、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)などに変えてみます。

 私は花粉症というよりも“血管運動性鼻炎”によると思われる突発的なくしゃみ連発で困ったとき、小青竜湯を1袋さっと服薬すると、毎回ものの3分内で発作が治まってしまいます。さらに小青竜湯エキス顆粒をそのままではなく、いったん熱いお湯に溶いて服薬すると、飲んでる最中から症状は止まっています。超即効性がありますよ!また、昨年の人間ドックで極く軽度の副鼻腔炎をMRIで指摘されましたが、時折生じる鼻づまりの際には、葛根湯加川キュウ辛夷が良く効きます。漢方薬万歳!

 なお、どうしてもエキス顆粒が苦手な方のために、小青竜湯と葛根湯加川キュウ辛夷の錠剤を薬局に準備してもらっています。

◆ 『船井幸雄の超!若返りと健康のコツ』から抜粋2題

その1「医者通いが好きな人ほど病気になりやすい」

 医者は病気を探します。ですから人間ドックに行くと病気になります。

 普通の人はあそこの調子が悪い、こちらが良くないようだと指摘されたら、それが気になってむしろ病気になってしまう。

 人間というのは、人にいわれたら「そうかな」と思うもので、次第にそうなっていくものです。悪いところを見つけて指摘ばかりしていたら、どんどん悪くなっていきます。そちらの方に想念が働いてしまうからです。

 悪いところばかりを考えるのではなく、いかに良いところを知り、明るく前向きに生きていくかが大切なのです。

 いかがですか?よく診察の際に、「やっぱり病は気からというからね!」と言われている皆さんへのメッセージでした。参考になった?

その2「携帯電話の電磁波で鶏卵の死亡率が6倍に」

 鶏卵に携帯電話を通話状態にして電磁波を連続曝露すると、何もしなかった卵のグループの平均死亡率が11.9%であったのに対して、電磁波を曝露したグループは72.3%と、じつに6倍になるとの実験結果あり。

 したがって、電磁波は胎児にも影響が出る可能性があります。フランスでは特に妊娠中の女性は携帯電話がお腹の近くに来ないように注意を促しているそうです。

 いかがですか?何気なく使っている携帯電話ですが、それによる長時間の電磁波曝露は様々な影響を与えている可能性があります。上記の胎児への影響の他、実際問題として耳に携帯電話をあてて通話するわけですから、脳内、特に松果体への影響が懸念されます。電磁波の影響により松果体から分泌される脳内ホルモンの一つであるメラトニンが激減するそうです。メラトニンの分泌が低下すると、睡眠障害や早老、免疫力低下、感情コントロール不良など健康被害は甚大です。

 今どき塾通いの小学生でも持ち歩いている携帯電話、なるべく頭や体から離した利用方法を検討していきましょう。

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