クリニック通信2005年7月号 〜

◆糖負荷試験

 1.検査予約をしてください。

 2.朝食を抜いてご来院ください。

 3.まず血液検査と尿検査を行います。

 4.75gのブドウ糖ジュースを1本飲んでもらいます。

 5.30分後、1時間後、2時間後、(3時間後)の血液検査(と尿検査)を行います。

 6.ご苦労様でした。検査はこれで終了です。結果は2日後です。お楽しみに!

 この検査が必要なのは、以下の条件に該当する人です。

  ちょっと血糖値が高めな人

  空腹時血糖値は正常なのに、HbA1cの数値がちょっと高めの人

  糖尿病の家族歴がある人

  体重が理想体重をかなり上回っている人

  ウェストが男性で85cm以上、女性で90cm以上ある人

◆日本脳炎ワクチン接種について

 日本脳炎は、ウィルスを持つ豚からコガタアカイエカを介して感染します。感染しても大半は症状なく終わりますが、百〜千人に1人の割合で発症すると高熱や頭痛などを患います。発症者の致死率は20〜40%で、特に子どもでは重い障害が残りやすいといわれています。

 今使われているワクチンは、ウイルスをマウスの脳で増やしてつくったものです。その際、異物が入る可能性があり、それが副作用として「ADEM」(急性散在性脳脊髄炎)を起こすと考えられています。91年以降、14人が接種後にADEMで健康被害認定を受けました。今年5月に被害認定された山梨県の女子中学生は従来の発症者に比べて極めて重症でした。安全性を高めた新しいワクチン開発のめどが立ったため、現在のワクチン接種を推奨しないこととなりました。

 92年以降、国内の日本脳炎発症者は年間10人以下です。今年接種を受けるはずだった子が受けなくても、発症の可能性は極めて低いと考えられます。しかし、ウイルスは国内にいるので、免疫力を高めておく必要があります。長期間、ワクチン接種を停止すれば、再び流行する恐れがあります。また、豚の感染は西日本を中心に確認されており、人が感染する可能性には地域差があります。

 一方、ADEMの発症は70万〜200万回の接種に1回とごくまれです。ADEMになると、接種後、数日〜2週間ほどで発熱や頭痛、けいれんなどの症状が出ますが、ほとんどは薬で回復します。

当院の基本方針

1.安全性の高いワクチンが開発中で来年以後に使える予定ですので、現時点で問い合わせをいただいた場合には、原則“実施しない”こととしております。

2.東南アジア方面など日本脳炎が懸念される地域へ長期間行かれるお子さんには、積極的に予防接種を推奨します。その際、予防接種の副反応を十分理解した旨の同意書を提出していただきます。

3.どうしても予定通り予防接種を希望される場合は、反対はしません(同意書の提出は必要です)。従来通り“無料接種券”を利用できます。

なお、無料接種券の有効期間は従来通りです。今回の影響に伴う延長措置はありません。期限を過ぎた場合は、有料接種となります。

◆仮面うつ病

 気分が憂うつになり、元気がなくなってしまった、それは「うつ病です」といわれても「やっぱり」と納得しやすいですよね。しかし、うつ病の中には、うつ病本来の精神症状が目立たず、身体の病気のようにしか見えないものがあります。

 うつ病でありながら、身体の症状が全面に出てくるために、身体の病気という仮面を被ったうつ病という意味で「仮面うつ病」と呼ばれています。

 「仮面うつ病」の人が訴える主な症状は、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、食欲不振、疲労感といった日常的に極々ありふれた症状(不定愁訴)であることがほとんどです。朝は食欲がない、出勤がおっくうだなど、朝方に元気がないのはかなり怪しいかも!

 うつ病はまたの名を「心のカゼ」とも呼ばれます。うつ病は風邪のように誰もがかかる可能性のある病気であり、また治療をすれば必ず治る病気であるといえます。

 うつ病になりやすいとされているのは、真面目で責任感が強く、何事も完璧にやらないと気がすまない性格傾向の人です。このような性格は悪く言えば、融通がきかず、柔軟性に乏しいために、生活や環境の変化にうまく適応するのが不得意です。そのため変化そのものがストレスとなり、うつ病を引き起こすと考えられています。

 つらい症状があるのに、検査は異常なし、薬をのんでもあまりぱっとしない・・・、「仮面うつ病」かもしれませんね。ご相談ください。

◆仮面ついでに・・・、「仮面高血圧」って何?

 病院で測る血圧は正常だといわれるのに、朝家で測る血圧が高い、あるいは夕方から夜に血圧が高い・・・、これを「仮面高血圧」といいます。家で測った血圧は大丈夫なのに、病院で測るととても高くなる、これを「白衣性高血圧」といいますが、「仮面高血圧」はちょうどこれと正反対となりますので、「逆白衣性高血圧」とも呼ばれます。降圧剤をすでに服薬中の方で、このタイプの場合、降圧剤を調整する必要があります。

 健康な人もそうでない人も、ご家庭にぜひ、「体温計」「体重計」そして「血圧計」の“3種の神器”を準備し、定期的に測っておきましょう。36度以下の低体温は免疫力の低下に、過体重はメタボリック症候群(生活習慣病)に、そして高血圧は動脈硬化につながります。

◆『子どもの身長を伸ばすためにできること』額田 成先生著より

☆いくら牛乳を飲んでも、それだけでは身長は伸びません!

「牛乳さえ飲めば、背が伸びる」というのは、間違った思いこみです。もちろん骨にとってカルシウムは大切な栄養素ですが、カルシウムは“骨を強くする”栄養素です。背を伸ばすのに重要なのは、実はタンパク質なのです。タンパク質は骨や肉の材料となります。骨を作り、背を伸ばす役割を果たします。また、骨の成長に不可欠な成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。

 骨をビルにたとえると、骨組みとなる鉄筋がタンパク質であり、それを補強するコンクリートがカルシウムなのです。つまり、骨をつくるタンパク質と骨を丈夫にするカルシウムを十分にとりいれてこそ、はじめて健康的に背を伸ばすことができるわけです。

☆ぶら下がり運動をしても身長は伸びません!

 鉄棒にぶら下がっていれば身長は伸びる?いいえ、背骨の間にある軟部組織が一時的に膨張しただけです。すぐに元に戻ります。外でのびのびと、身体を動かしましょう。適度な運動刺激は成長ホルモンの分泌を促進するし、熟睡できるし、骨を強くするし、食欲も促進します。朝スッキリ目覚めて、しっかりと朝食を食べることができ、気持ちよく1日をスタートできることでしょう。

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