クリニック通信2005年6月号 〜


◆管理栄養士 太縄有香子さんからのメッセージ
『水分補給も大切な健康管理です』
 水分補給の大切さは皆さんよくご存知ですよね!
 水は、1日1.2リットルから1.8リットルは必要です。しかし食事の料理での水分も含んでです。ですから頑張って飲む必要はありませんし、一気にたくさん飲んでしまっては、胃液を薄めてしまい消化吸収を妨げてしまいます。いっぺんに飲もうとせず、出来るだけ1日の間にこまめに摂取するようにしましょう。
 それから、飲んだら、その分トイレに行くように心がけてください。そうしないと体内の水分が入れ替わりません。
 また、運動されている方も最近は多いのですが、その際にスポーツ飲料や今はやりのLカルニチンなどが入っているものは、脂肪燃焼を促進してくれますが、運動もしないで家でのんびりしている時は、汗で出ていく栄養がたくさん入っているので、歩くことを
しないと逆に太りますのでご注意!!
 いつでもどこでも飲めるものとしては、水にレモンの絞り汁をいれたものを、いつもぺットボトルに入れて飲んでください。
レモンには、クエン酸といって疲労物質を取り除く作用栄養があり、疲れを取りやすくしてくれます。飲みにくい時は、少しハチミツを入れてもいいです。ハチミツも身体でエネルギーに変わってくれますから、体内の水分補給をして、疲れも取り除いてくれるものといえます。これから汗が良く出るシーズンです。一度お試しください。
 ゴクゴクではなく少しずつ、汗がでていても、トイレに行って老廃物を早く外に出すように心がけてください!

◆海外旅行と予防接種について
 海外渡航者の予防接種には主として二つの側面があります。一つは、海外で発生又は流行している感染症で、日本では存在しないか感染する危険性が少ない病気に対して、自分自身が感染することを予防するとともに、家族や周囲の人達への感染を防止することです。もう一つは、入国時等に予防接種済みの証明書を要求する国や地域があることなどから、感染症予防と予防接種との関係を知ることです。

【破傷風】
 破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年死亡者が報告されています。旅行の有無に関わらず接種が勧められますが、途上国では先進国よりも怪我をしやすく、医療事情が悪かったり、言葉の問題で病院を受診しなかったりすると命に関わることもあるので、是非接種しておきましょう。
 破傷風ワクチンは1968年(昭和43年)から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれていますので、定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳の時に受けていれば、20代前半位までは免疫がありますので、接種は不要です。それを過ぎたら、1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。
【A型肝炎】
 途上国に中・長期(1ヶ月以上)滞在する人にお勧めのワクチンです。特に60才以下の人は抗体保有率が低いため、接種を勧めます。
 A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。
 ワクチンは2−4週間隔で2回接種します。6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が持続します。
【狂犬病】
 狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する怖い病気です。
 海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに十分な医療機関にかかれない人にお勧めのワクチンです。
 狂犬病は、我が国では患者の発生が過去40年間以上報告されていませんが、アジア、アフリカ、中南米では多数の患者が発生しているため、これらの国への旅行者や長期滞在者は予防接種をしておくことを勧めます。
 ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6から12か月後に3回目を接種します。その後の長期にわたる予防のためには、1年から2年に1回の追加接種が望まれます。
 3回のワクチン接種後、6か月以内に咬まれた場合には0日、3日の2回の接種が必要です。また、6か月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。
【日本脳炎】
 流行地(東アジア、南アジア、東南アジア)へ行く人にお勧めのワクチンです。
 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊の刺咬によって起こる重篤な急性脳炎で、死亡率が高く、後遺症を残す例も多くみられています。
 ワクチンは1〜4週間間隔で2回接種し、1年後追加接種を1回する(基礎免疫が完了)。基礎免疫の完了後は、1回の接種で4〜5年間有効な免疫がつきます。

以上4種類の予防接種は当院にて接種可能です。ワクチン確保のため、事前にお問い合わせください(TEL 045-910-0933)。
*この記事は「東京検疫所」のホームページを参照しました。

◆『子どもの睡眠 眠りは脳と心の栄養』神山 潤先生著より
 古くから「眠食」という言葉があります。「眠ることと食べること」、生活の様子や安否のことも意味します。眠りと食事は、生命にとってもっとも基本的で大事なことと考えられてきたのでしょう。
 子どもにとって眠りと食事は、体を成長させるためだけでなく、脳(心)の成長・発達のために欠かせない事柄です。我が子の食事には心をくばる大人たちも、睡眠には案外無頓着だということはありませんか!?
 遅寝の子どもたちが急速に増えています。2000年の日本小児保健協会の調査では3歳児の52%が夜10以降に寝ているそうです。
 日本の子どもたちは、「世界一睡眠不足」です。小学校高学年の実に3分の1の睡眠時間は8時間未満、10時間以上寝ているのは、わずか4%。これに対して、世界の子どもは半数以上は9時間以上寝ています。特にフランスとイギリスでは10時間以上寝ているそうです。
 小学高学年から中学生のアンケートでは、半数以上が「睡眠不足」を自覚しています。なぜ睡眠不足なのか?塾が忙しいから?いいえ、違います。「何となく・・・」あるいは「家族が遅いからつい・・・」とう理由が圧倒的に多いのです。とういことは、子どもたちの睡眠不足の原因は、我々大人にあるということ?そうなのです!今の大人たちが、子どもたちが眠るのに適した生活環境を提供していなことによるといえるかもしれません。
 ホルモンの分泌や自律神経のバランスの研究から、「睡眠不足はすなわち老化と同じ現象である」と指摘されています。血圧は高くなるし、インスリンの分泌が悪くなって高血糖(すなわち糖尿病)になるし・・・、おっとこれは生活習慣病ですね。→『睡眠不足は生活習慣病の一つの原因となる』
 また睡眠不足は脳機能の低下を生じ、また運動不足の原因となって、これらが“セロトニン”という脳内神経伝達物質の活性を低下させ、「キレる子」になるのではないかとも考えられています。→『眠りは心と身体の大事な栄養』
<睡眠の基本>
 1.朝の光を大切にしよう
 2.食事はきちんと、よく噛んで食べましょう
 3.日中はしっかり運動をしよう
 4.寝る前の熱いお風呂はさけよう
 5.眠れない、とあせるとますます眠れなくなります
 6.眠るには、準備をきちんと整えてから
<睡眠時間の目安>
 未就学児は10時間以上
 小学校低学年は10時間前後
 小学校高学年〜中学生は9時間半程度
 高校生以上は7〜8時間半くらい

教訓→→→『朝は起こさなくても自分で起きるのが理想的!』

◆『男のための漢方』幸井 俊高先生著より
慢性病にかかりやすい5つの体質とは?あなたはどのタイプでしょう!?
★タイプA 余分なものをため込む体質
 からだが必要としている以上の、余分な栄養や水分を体内にため込んでしまいます。食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎ、冷たいもののとりすぎ、それから疲労の蓄積、環境の変化によるストレスのためこみなど・・・。
 栄養過剰により肌が脂っぽく、フケが出やすく、身体が重だるく、赤ら顔になりやすい。
 →生活習慣病、肝臓病、化膿性皮膚疾患
 また水分過剰により、むくみ・下痢・頻尿・頭痛・めまい・耳鳴り・のどの違和感・湿疹や蕁麻疹、アレルギー疾患を生じる。
★タイプB 気や血の流れがよくない体質
 川の流れのように、さらさらとして一カ所に止まらず、おだやかに流れているのが一番よいのですが・・・。
 精神的ストレス、食べ過ぎ、飲み過ぎ、バランスの悪い食事、冷えなどが原因となります。
 気の流れが悪いと、痛みや膨満感を生じます。→胃潰瘍、自律神経失調症、鬱病、心臓病、肝炎、胆嚢炎、便秘、過敏性大腸症候群、生理痛、生理不順、更年期障害など
 血の流れが悪いと、皮膚が乾燥、顔色不良、頭痛、肩こり、物忘れ、不正出血、子宮筋腫、卵巣のう腫など
★タイプC 必要なものが足りない体質
 食事のアンバランス、不規則な生活、睡眠不足、不摂生、疲労蓄積、加齢など
 →元気がなく、疲れやすい、集中力や持続力に欠け、やる気が出ない、病気にかかりやすい。
★タイプD 体内諸機能のバランスが悪い体質
 自律神経の失調やホルモンバランスの失調
★タイプE 心身のバランスがよくない体質
 ストレスと上手につきあえない(身体が敏感に反応しすぎる)
 
 漢方は人間がもつ生命力を最大限に重視し、その生命力を補い、活性化させ、そしてバランスを整えることにより、体質を改善していきます。慢性病にかかりやすい体質を改善するのにも大いに役立ちます。
 慢性病に罹患したのは、あなた自身のせいです。したがって自分の中の状態を改善していくことにより、病気を根本的に治していこう考えなければなりません。病気は自分の生命力で治すもの、あるいは共存していくものです。病気は特定の臓器の単なる病変ではなく、あなたという人間の生命力の問題なのです。

戻る