クリニック通信2005年12月号 〜

◆年末年始の休診日ならびに診療時間の変更について
 いよいよ師走、2005年もカウントダウンが始まりました。皆さんは今年何ができましたか?目標は達成できたでしょうか?私はというと・・・、う〜ん今年も平凡だったかなぁ〜(^_^;) 今一チャレンジスピリットに欠けてたんだよねぇ〜、ということで年末年始は家内の実家(何と結婚14年目にしてお正月は初帰省!)で我が人生の目的を見つめてくるため、
12月29日(木曜日)から来年1月3日(火曜日)まで休診します。
なお、1月4日(水曜日)から7日(土曜日)まで、午前診療のみです。あわせてご了承ください。
1月9日(月曜日)は成人の日のため、前日の日曜日とあわせて連休となります。
翌10日(火曜日)より通常通りの診療となります。
 それでは皆さま、インフルエンザにはくれぐれも気をつけて、よいお年を迎えてください。来年元気にお会いましょう(元気だったら会えないか!?)
*個人情報保護法の関連で、皆さんに年賀状を送ることが、「個人情報の目的外利用」となるためできません。ご承知おきください。
◆栄養相談日のお知らせ
 今月は13日(火曜日)15時〜18時です。
 次回は2006年1月24日(火曜日)15時〜18時の予定です。
 2006年2月以後は未定です。
*土曜日しか来院できない方は、お早めにご相談ください。
 生活習慣病・メタボリック症候群対策
 適切なサプリメントアドバイス
 ダイエット&ビューティ相談
 etc.
 以上、気になる方はご相談ください。
◆インフルエンザ予防接種について<最終のお知らせ>
 誠に申し訳ありませんが、当院での予防接種の新規受付けは終了しております。
 最近2年ほどは、予防接種の有効率が30〜40%と“惨敗”でしたが、通常は80%の有効性(発症阻止効果)を見込んでおり、また高齢者の死亡を80%程度減少(重症化防止)させることが期待されます。
 今冬は新型インフルエンザの脅威にて国際的な“タミフル”の品薄状態であり、流行期に“タミフル”の処方は困難かも・・・。“今年こそ”はインフルエンザ予防接種を受けておくべきでしょう!お近くの医療機関にお問い合わせください。
 なお、予防接種を予約されている方は、必ず年内に(できるだけ早めに)接種を完了してください。
◆タミフルは怖い薬なのか?そしてタミフルは本当に必要なのか?
 タミフルの中枢性副作用について、過日センセーショナルな報道がなされましたが、皆さんはどのように受け取られているでしょうか?
 そもそも日本人のタミフル信仰がすごすぎるのです。タミフルは2001年2月に保険処方が可能になり、これまで全世界で3,200万人分が処方されたそうですが、そのうち何と2,400万人分は我が国で処方されました。昨年度だけでもおよそ1,000万人分だそうです。これだけ莫大に使用されれば、数例の重篤な副作用が出てしまうのもやむを得ないかなと思います(今回報道された事故が本当にタミフルに由来するのかは不明ですが)。どちらかというと今回の報道が、新型インフルエンザに対するタミフルの備蓄計画と前後して出されているのがむしろ気になるところなのですが・・・。
 そもそもタミフルはインフルエンザを治す薬ではありません、ウィルスの増殖を抑える薬です。1日だけ有熱期間を短縮してくれるだけの薬です。本来65歳以下の健常人には必要のない薬です。肺炎を起こしやすい高齢者や免疫力が低下している本当にタミフルを必要とする人が必要な時に内服できないという事態は避けなければならないでしょう
 11月25日時点の関係各位の情報を総合すると、おそらく昨年並みにタミフルは薬局に出回るそうです。しかし、新型インフルエンザ対策で予備にとっておきたいといった本来不要な要望に対応していると、その分治療に使える数が減ってしまい、2月のインフルエンザ最流行期にタミフルが薬局にないという事態も予想されます。
 賢明なる皆さんの賢明なる行動に期待しておりますが、当院としては“12月中は”インフルエンザ迅速診断にて陽性反応が確認できた場合のみ、相談の上タミフルを処方するといった、至極当然の対応をとります。ご承知おきください。
◆新型インフルエンザの脅威、でも過剰に不安視する必要もないのでは!
 鳥インフルエンザ→新型インフルエンザの出現(??)、特効薬“タミフル”の重篤な副作用(?)、そしてそのタミフルの国際的備蓄に伴う品不足・・・、それにともない何と10カプセルが3万円以上という正規の約10倍の高値でインターネット取引されているとの由、そうまでして“タミフル”を手に入れる必要が本当にあるのだろうか?確かに新型インフルエンザの出現は脅威でしょうが、だからといってあまりにも過剰な不安視はいかがなものでしょうか?インターネットなど情報化の進んだ今、“先手(せんて)防衛”で国内での爆発的な発生は食い止められると思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。
◆今冬のインフルエンザ総合対策
1. 繰り返しになりますが、予防接種はなるべく受けておきましょう。
2. 手洗いの励行;先日某TVで手洗いのポイントを伝授しておりました。ご覧になられたでしょうか?ウィルスは、(1)全部の手指先(爪の周囲)、(2)手指のまたの部分、そして(3)親指全体に多く付着しているそうです。手洗いの際には、(A)石けんをつけた手指先を逆の手のひらにこすりつけるようにして洗い、(B)両手指を交互に組んだ形でこすりあわせ、最後に(C)逆の手のひらで親指全体を包み込むようにして“くるくる”と回し洗いすることがコツです。
3.うがいの励行;こまめにうがいをしましょう。ただし、単なる水うがいで結構です。最近、抗菌作用のあるうがい液を使っても、予防効果はかわらないことが発表されました。逆に口腔内の常在菌に影響することで、本来持っている防衛力を低下させる可能性もありますので、抗菌うがい液の使用は扁桃炎や咽喉頭炎にかかってしまった時のみにしましょう。
4.マスクの着用;人混みに出かける際にはマスクを着用しましょう。また咳やくしゃみ・鼻水といった風邪症状のある時には、他人に迷惑をかけないためにもマスク着用を心がけてください。
5.十分な加湿をこころがけましょう。
6.十分な睡眠をとりましょう。早寝早起きが健康の秘訣です。
7.インフルエンザにかかってしまったら、解熱後2日間はゆっくりと自宅安静を心がけてください。周りのみんなに迷惑をかけないように!
8.インフルエンザの初期症状に麻黄湯(まおうとう)などの漢方薬が有効です。ご相談ください。
9.インフルエンザの回復期には竹ジョ温胆湯(ちくじょうんたんとう)などの漢方薬があります。ご相談ください。
10.タミフルに頼らなくとも、インフルエンザは治ります!
◆インフルエンザの漢方治療〜初期治療編〜
何といっても初期治療が肝心。時間がたってからでは効き目が減弱します。体質にあった漢方薬の“備蓄”が良いかも!
麻黄湯:幼小児や体力充実した人のインフルエンザ様症状に対して
桂麻各半湯(麻黄湯+桂枝湯);体力やや弱い人のインフルエンザ様症状に対して
柴葛解肌湯(葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏):扁桃炎伴う時
葛根湯;悪寒&無汗の風邪症候群に
桂枝湯;悪寒&自然発汗タイプの風邪症候群に
香蘇散;高齢者の風邪症候群に
麻黄附子細辛湯;とにかく悪寒が強い時に、虚弱体質者用
桂姜棗草黄辛附湯(桂枝湯+麻黄附子細辛湯);虚弱タイプの風邪症状に
◆インフルエンザの漢方治療〜後期治療編〜
インフルエンザは通常の風邪とちがって、すっきりと治ってくれないことも多いですよね。そんなときに重宝するのが、以下の漢方薬です。
竹ジョ温胆湯;微熱、咳・痰が長引くとき
補中益気湯;倦怠感がつらいとき
十全大補湯;疲労倦怠感が著しいとき
人参養栄湯;元々呼吸器系に問題がある時の体力増強
◆麻疹と風疹の予防接種が変わります!<継続中のお知らせ>
 来年(2006年)4月1日から「予防接種法施行令」が改正となり、麻疹および風疹の混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種制度が導入されます。(ワクチンを2回接種することで、有効性が高まるとされています)
 第一期の予防接種は、「生後12ヶ月〜生後24ヶ月の乳幼児」
 第二期の予防接種は、「5歳以上7歳未満の小学校就学前1年間」
 なお、来年4月1日より前に、麻疹・風疹のいずれかを単独接種した場合、第二期の接種はできません。(自費にて2回目のMRワクチン接種は可能ですが、副反応が生じた際の公的補償はありません)
 横浜市では、来年4月1日以後は麻疹および風疹の単独ワクチン接種は、生後12ヶ月から90ヶ月までの者については、移行措置として1年間に限り無料で任意接種(任意の公費接種というらしいですが)することができる予定です。
 さて来年4月1日の時点で2歳未満の場合、選択枝が2つあります。
 1)現在推奨されているとおり、1歳になったら即刻、麻疹の予防接種を打ち、後日風疹の予防接種を受ける。この場合、公費接種は1回のみです。
 2)来年4月1日以後まで待ち、かつ2歳になるまでに、MRワクチンを受ける。そして小学校入学前に2回目の接種を受ける(合計2回の公費接種が受けられます)
 平成17年2月生まれ、あるいは3月生まれの対象者は来年4月からのMRワクチン接種が推奨されております。それ以前に1歳の誕生日がやってくるお子さんについては、ケースバイケースとなりますので、一度ご相談ください。
戻る