クリニック通信2005年11月号 〜

◆臨時休診日のお知らせ
 今月の臨時休診日はありません。
◆今月の栄養相談日のお知らせ
 11月22日(火)午後3時〜午後6時(30分ごと)
◆インフルエンザ予防接種について<継続中のお知らせ>
 現在、インフルエンザの予防接種を実施中です。
 2回接種される方は、11月中に一回、そして12月中に一回受けられるのが理想的です
 接種は診療時間中なら随時対応しています。
 接種は年末(12月28日)までに完了してください。
 13歳未満は原則2回接種(最低1週間以上の間隔をあけて)です。13歳以上の方も、2回接種することにより予防効果が高まる(ブースター効果)とされておりますので、2回接種をご検討ください。
 接種料金は1回目¥2,500,2回目¥2,000(いずれも税込み)です。
 なお横浜市在住の65歳以上の方は公費負担にて、1回(のみ)¥2,000の自己負担で接種できます。
◆麻疹と風疹の予防接種が変わります!<継続中のお知らせ>
 来年(2006年)4月1日から「予防接種法施行令」が改正となり、麻疹および風疹の混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種制度が導入されます。(ワクチンを2回接種することで、有効性が高まるとされています)
 第一期の予防接種は、「生後12ヶ月〜生後24ヶ月の乳幼児」
 第二期の予防接種は、「5歳以上7歳未満の小学校就学前1年間」
 なお、来年4月1日より前に、麻疹・風疹のいずれかを単独接種した場合、第二期の接種はできません。(自費にて2回目のMRワクチン接種は可能ですが、副反応が生じた際の公的補償はありません)
 横浜市では、来年4月1日以後は麻疹および風疹の単独ワクチン接種は、生後12ヶ月から90ヶ月までの者については、移行措置として1年間に限り無料で任意接種(任意の公費接種というらしいですが)することができる予定です。
 さて来年4月1日の時点で2歳未満の場合、選択枝が2つあります。
 1)現在推奨されているとおり、1歳になったら即刻、麻疹の予防接種を打ち、後日風疹の予防接種を受ける。この場合、公費接種は1回のみです。
 2)来年4月1日以後まで待ち、かつ2歳になるまでに、MRワクチンを受ける。そして小学校入学前に2回目の接種を受ける(合計2回の公費接種が受けられます)
 平成17年2月生まれ、あるいは3月生まれの対象者は来年4月からのMRワクチン接種が推奨されております。それ以前に1歳の誕生日がやってくるお子さんについては、ケースバイケースとなりますので、一度ご相談ください。
◆ 漢方の話題(1):インフルエンザに麻黄湯
 インフルエンザといえば、“タミフル”と即座に返事が返ってきそうなほど、一般的にも認知されているインフルエンザウィルスに対する特効薬ですが、やはりというべきか“タミフル”に対する耐性をもつインフルエンザウィルス、すなわち薬の効かないタイプが認められつつあります。これは風邪といえば何でもかんでも、すぐに抗生物質を服用することに慣れてしまい、そうすることで次々と抗生物質耐性菌が出現しているのと同じ現象であり、古代より種を存続させてきた本能(遺伝子=DNA)に対抗することの無意味さをそろそろ悟らなければならない時なのではないでしょうか。
 さて、古来より麻黄湯にはインフルエンザ様疾患に対して、罹患者の種々の生体防御反応(すなわち免疫反応)を高めてくれる作用のあることが示唆されています。先日も私が主催している『都筑漢方勉強会』で、昨年のインフルエンザに麻黄湯単独で著効を示した患者さんが多数であったと教えてくれた先生もおられます。また麻黄湯単独とはいかなくとも、タミフルとの併用により、有熱期間を含めて臨床経過をより軽減させ、併用によるトラブル(副反応)も認めることなく、抗ウィルス薬投与期間を減少しさらには薬剤耐性ウィルス出現の抑制効果も期待できるのではないかとした文献もありました。
 いかがですか。なるべく自然に治したいと思っている方、胃腸が元来弱く西洋薬が内服困難な方、抗ウィルス薬あるいは抗生物質を内服すると副作用が出てしまう方・・・、風邪症候群の初期には麻黄湯をはじめ各々の体質により、桂麻各半湯、葛根湯、桂枝湯、香蘇散、麻黄附子細辛湯、あるいは桂姜棗草黄辛附湯といった漢方薬の服薬をお勧めします。『かかったかなと思ったら即、葛根湯!』ではありませんが、すぐに内服するのがこつです。いざというときの漢方薬、あなたの体質にあった漢方薬を手元においておくと助かりますね!
◆ 漢方の話題(2):抑肝散&抑肝散加陳皮半夏について
 あなたは心の奥に、イライラをため込んではいませんか!?
 本当なら“キレて”もしょうがないような怒りの感情を理性の力で何とか抑え込んでいるのではありませんか!?
 いろんなストレスをじっと我慢してお腹にため込んで、それと気づかないまま頭痛、不眠、食欲不振、嘔吐下痢といった症状を繰り返していませんか!?
 そんな方に有効なのが、急性症状なら抑肝散(柴胡+朮+茯苓+川?+当帰+釣藤+甘草)、慢性症状なら抑肝散加陳皮半夏(抑肝散+陳皮+半夏)という漢方薬なのです。
 もともと抑肝散は小児の夜泣きや疳の虫などに使われている処方で、育児疲れのお母さんのイライラを解消するためにも“母子同服”が勧められている漢方薬です。
 最近、抑肝散には老人性認知症に伴って見られる、幻覚・妄想・昼夜逆転・徘徊・易怒性・暴言といった“問題行動”を軽減させる効果があると発表され注目されています。介護で手を焼いて困っている場合、一度試してみる価値がありそうですが・・・。
社会不安障害とは?
1)人前で話をする、食事をする、字を書く、などのときに人から注目されていると思うと怖くなったり、とまどったりしますか?
2)自分でも怖がりすぎていると思いますか?
3)それは、わざわざ避けたり、じっと我慢したりしなければいけないほどですか?
4)それによって、仕事や社会生活が妨げられたり、苦痛を感じたりしますか?
  社会不安障害は英語で、Social Anxiety Disorderと表します。他人の前で注目されたり恥をかくことに対して強い恐怖を感じ、強い不安反応をおこしてしまう人をいいます。たとえば以下の様な状況を極端に苦手とし、できるだけ逃げている人は社会不安障害なのかもしれません。
会議で意見を言う   
大勢の前で話す、行為をする
グループ活動に参加する 
人の見ている前で仕事をする、文字を書く
他人の見ている場所で飲食をする 
上司あるいは先生と面談する
他の人達がいる部屋に入る 
知らない人達のいる集まりに参加する
人々の注目を浴びる 
人と目を合わせる
初対面の人と会う、話し合う 
人前で電話をかける
 お〜っと、なんと私も立派な“社会不安障害”予備軍ではあ〜りませんか!皆さんはいかがでしたか?社会不安障害は決して特別な病気ではありません。おそらく皆さんが10人集まれば、そのうちの少なくともお一人は該当すると考えられております。
 社会不安障害はセロトニンやドパミンといった脳内の神経伝達物質のバランス異常が原因で発症するといわれており、心理療法(認知行動療法)や薬物療法で治療することが可能です。治療には1年以上必要ですが、決して途中であきらめないことが肝要です。ご相談ください。
◆ やっぱりお茶にかぎります 〜 カテキン 〜
 カテキンとはポリフェノールの一種です。ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときに作られる物質の総称です。このポリフェノールには“抗酸化作用”があり、健康志向の強い皆さんにはすでにお馴染みの言葉といえるでしょう。
 カテキンにはいろんな効果が期待されますが、最近血糖値を下げる効果が確認されました。ちょっぴり血糖値が高めの方には、高濃度カテキン茶を毎食1本飲むことがお勧めです。
カテキンの効果は血糖値を下げるほかに、
血中脂質を正常化し、血栓ができるのを防ぐ効果がある
イニシエーション(正常な細胞の遺伝子が発がん物質などにより傷つき、突然変異を起こしてがんになりやすい状態になること)とプロモーション(イニシエーション状態が修復されないまま、がん細胞に成長すること)の両方の作用を阻止する力がある
・ インフルエンザや肝炎などのウイルス性の感染症を防ぐ抗ウイルス性効果がある。
・ 虫歯は歯の表面に付着した食べ物の残りカスが口内の細菌によって分解されて酸になり、その酸が歯の表面を覆うエナメル質を侵食することによって起こりますが、カテキンの殺菌作用によって口内の細菌を殺し、フッ素がエナメル質と結びついて酸の侵食を防いでくれます。
・ カテキンというわけではないが、お茶には血圧降下作用があります。
いかがですか、やっぱり日本人にはお茶ではないでしょうか。
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