クリニック通信2005年10月号 〜

今さら(?)ですが、LOHASって?
 LOHAS(ロハス or ローハス)とは、米国の社会学者ポール・レイ氏と心理学者シェリー・アンダーソン氏が提唱した
  Lifestyles Of Health And Sustainability
の頭文字をつないだ造語で、「ココロとカラダ、地球にやさしいライフスタイル」あるいは「健康や持続可能性を重視するライフスタイル」を意味しています。キーワードは、スローライフ、スローフード、オーガニック、エコロジーなどがあげられます。
スローライフとは
 スローライフとは「自分の価値を発揮し、充実感の高いライフスタイル」のことです。次の5項目があげられています。
1.Sustainable economy(持続可能な経済) 再生エネルギー&代替エネルギー、省エネ商品、グリーンな都市計画&交通手段、社会的責任投資
2.Healthy Lifestyle(健康的なライフスタイル)
オーガニック&自然食品、サプリメント、ナチュラルなパーソナルケア商品
3.Alternative Healthcare(代替ヘルスケア)
自然治療、はり治療、ホメオパシー、ホリスティックな疾病予防
4.Personal Development(自己開発)
ヨガ、フィットネス、能力開発や精神性の向上のためのセミナー、教材
5.Ecological Lifestyle
環境に配慮した家やインテリア、家庭用品、エコツーリズム、ライフスタイル
LOHAS&スローライフは、現在進行形のキーワードです。ぜひ記憶にとどめておいてください。
免疫革命でおなじみ、安保徹先生語録
「近ごろの子どもたちは、ほとんど外で遊ばないし、兄弟が少なくて大切に育てられているでしょう。無理をし過ぎでガンになってしまうのとは逆に、楽をしすぎて、人間らしい能力を鍛える機会がない。そのために起きているのがアレルギーです。ですから、治すためには甘い物を控えて、乾布摩擦をしたり外で遊んだりしなさいということになりますね」
「高血圧でも、その人の生き方には高い血圧が必要だから、体が頑張って血圧を高くしているという部分がある。ですから、生き方を変えない限り、薬を飲んだだけでは血圧は下がらないんですね」
「どんな病気でも、特に慢性の病気は生き方の偏りから起こっている。自分で病気を作り出しているんだから、それを治すためには、本人が生き方を変えることに気づくしかない」
「ほとんどの症状は体が治るためのステップです。今皆さんがやっているのは、体が自分を治そうとしているのを、薬でじゃましているといえるでしょう」
安保理論によると・・・
「無理をする」→「交感神経」が緊張しっぱなし→ガン、リウマチ、潰瘍性大腸炎などを発症する
「楽をする」→「副交感神経」が過剰な状態→アレルギーを発症する
気になったニュース
★やっぱり夜食は太る!〜脂肪蓄積に体内時計が関与しているらしい。
 生活リズムを刻む体内時計に関与するたんぱく質が、脂質の蓄積に深くかかわっていることが発見されました。このたんぱく質は 「BMAL1」と呼ばれるたんぱく質で、日中に減少(午後3時に最も少なくなる)し、夜間に増加する(午後3時の約20倍!)リズムがあるそうです。つまり「BMAL1は、夜間、増加して、エネルギーの補充にかかわっているのではないかと考えられています。
★食物アレルギーについて
 食物アレルギーは、乳児が10%、3歳児が4〜5%、学童期が2〜3%の割合でいると推定されていますが、「食物アレルギー」について日本小児アレルギー学会が初めて診療指針をまとめました。
 指針によると、アレルギーと診断するには、まず親が毎日何を食べて、どのような症状が何時間後に出たかを記した食物日誌をつけたうえで、医師が問診で原因を推定。あわせて血液などによる検査を行います。原因と推定された食品を含まない食事にして症状の改善を確認したあと、この食品を微量に含んだ食事(負荷試験)をして特定します。
 負荷試験では、卵ならかたゆで卵の卵黄16分の1から、乳製品はヨーグルト(ミルク)4分の1さじから、小麦はうどん3〜5センチ大1本から、それぞれ15〜20分間隔で倍量にして症状を見ます。
 また食物アレルギーは、年齢を重ねるごとに体内に耐性ができて食べられるようになることが多いので、アレルギーと判断されても、12〜18カ月ごとに、チェックすることが必要です。
 ちなみに妊娠後期や授乳期のお母さんがアレルギー除去食を食べても、子供への予防効果はないそうです。
★肥満は肺動脈塞栓症の危険因子
 肺動脈血栓症は、通常、脚でできた血栓が肺に到達し、肺の動脈が突然詰まる致死性の疾患です。
 肥満の場合、肥満でない場合に比較した肺動脈塞栓症リスクは2.21倍であった。特に40歳未満の患者で影響が最も大きく、リスクは5.19倍であった。
 肺動脈塞栓症は心筋梗塞、脳卒中に次ぐ第3位の急性心血管系疾患であるにもかかわらず、その診断は見逃されることが多い。
★運動が男性の心疾患死亡リスクを軽減
 コレステロール値に関係なく、適度な運動をしている男性では、心疾患による死亡リスクが50%軽減する
 メタボリックシンドロームを引き起こす危険因子はすべて運動量に影響を受けやすい点を指摘している。
 メタボリックシンドローム予防のために、1日30分、週5日の身体活動を行うことを奨励している。
★幼児期のフライドポテトで乳癌(がん)リスクが上昇
 就学前の時期にいつもフライドポテトを食べていると、成人になってからの乳癌(がん)リスクが有意に増大する
 1週間に食べるフライドポテトの量がより多かった群では、成人になってから乳癌になるリスクが27%高かった。
 飽和脂肪酸やトランス型脂肪酸が多く含まれた揚げ油を使う調理法が関与か?
★高血圧前症でも心疾患のリスク増大
 血圧が正常(至摘)血圧よりもわずかに高くても、心臓発作および心血管疾患の発症リスクが増大する
 心臓発作の発症が3倍であり、心疾患は1.7倍を超える。
 推奨される対処法としては、体重の減量、定期的な運動、禁煙、果物や野菜を中心とした食生活など、ライフスタイルの改善に焦点を当てたものが挙げられる。
 高血圧前症者を積極的に治療すべきなのか・・・!?
★食物繊維で大腸癌(がん)リスクが40%減少
 食物繊維は大腸癌予防には役立たないという発表も以前あったが・・・。
 50歳未満の男性は1日38グラム、50歳以上は30グラムの食物繊維を摂取するよう推奨。
  食物繊維が糖尿病、心臓病、腸疾患のリスクを低下させるという利点もある。
 食物繊維を多く(1日平均28.9グラム)摂取した男性では、少量摂取の場合よりも心臓発作が6年間で41%少なかった。
 高食物繊維の食生活で大腸憩室症リスクも42%減少するという。
 よい食物繊維源には、全粒粉、植物の葉や葉柄、ナッツ類、種、果物や野菜などがある。
★キノコに豊富な抗酸化作用物質
 キノコが、抗酸化作用のあるエルゴチオネイン(ergothioneine)の自然供給源として第一級の食品である。
★健康的な食生活と運動が前立腺癌(がん)の進行を抑制

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