クリニック通信2004年7月号 〜

《クリニック臨時休診日のお知らせ》

 夏季休暇の日程:7月26日(月)〜31日(土)

 8月14日(土)午後休診
 9月4日(土)午後休診
 9月10日(金)午前・午後休診
 

《プール熱について》
 今年は“咽頭結膜熱(プール熱)”が流行しそうです。すでに昨年の2倍のペースとの由。
 咽頭結膜熱(プール熱)の原因は、アデノウィルスという微生物です。夏場、特にプールを介して感染し流行することが多いので“プール熱”って呼ばれます。

 主な症状は、発熱(38度〜39度)、咽頭炎(のどの痛み)、眼症状(目の炎症 結膜炎)です。
【高熱]38〜40度の高熱が4〜7日間続きます。熱はなかなか下がらず、元気もなくなります。
[咽喉(ノド)の痛み]咽喉が赤く腫れ、4〜5日間痛みます。咳が出て、扁桃腺炎を伴うことも多くなります。
[結膜炎]目が赤く充血し、痛み、目やにが出、目を開けているのがつらくなります。
 このほかに頭痛、寒気、食欲不振、吐き気、下痢、鼻水などの一般的なカゼの症状が出ることもあります。

 予防には、以下のことに気をつけましょう。
 ・ 流行時には、流水と石けんによる手洗い、うがいを励行しましょう。
 ・ 感染者との密接な接触をさけましょう(タオルなどは別に使う)。
 ・ プールからあがった時は、シャワーを浴び、目をしっかり洗い、うがいをしましょう。

 もしかかってしまったら、以下のことに気をつけましょう。
[家では]
 タオル、洗面器、食器などを家族と共用しない。
 大人の家族も手洗いをこまめにする。
 手や指をひんぱんに石けんや流水で洗う。
[友達との接触は]
 症状が消えてからも2日間は学校をお休み。友達との交流もひかえましょう。
 また“プール熱”を引き起こすアデノウイルスは、3週間前後、体内にとどまると言われています。ですから、他の人にうつさないためにも、症状が出てから3週間程度はプールに入らないようにしましょう。

《長引く咳症状について》

 6月はしつこい咳の患者さんが多数来院されました。主にマイコプラズマ感染症のようでしたが、最近大人の百日咳も流行中との由。また結核の集団感染のニュースもちらほら目にします。その他クラミジア肺炎やオウム病といった感染症や気管支喘息、喘息様気管支炎などが“長引くしつこい咳”の原因となります。

☆結核とは・・・
 結核菌によって、主に肺に炎症を起こす病気です。結核患者が咳やくしゃみをした時に、飛び散るシブキの中の結核菌が空気中に浮いていて、その空気を吸いこむことによって感染します。痰の中に菌を出していない軽症の場合は、他人にうつす恐れはありません。
 結核菌を吸い込んでも身体の免疫機能により、体内に結核菌が閉じ込められた状態を「感染」と言います。そして、身体の免疫力・抵抗力の低下により、結核菌が活動を始めることを「発病」と言います。発病するのは、感染した人の1割程度で、一生発病しない人もいます。
 『2週間以上続く痰絡みの咳、微熱、全身倦怠感、体重減少、そして胸の痛み』のある人はいませんか?あるいはご家族や職場にいませんか?結核の可能性がありますので、早急に病院へ行くよう促してください。

☆百日咳とは・・・
 パラ百日咳菌という細菌によって引き起こされる呼吸器感染症です。鼻咽頭や気道分泌物の飛沫感染や接触感染によりうつります。
 症状は3期に分けることができます。
 1期:いわゆる感冒様症状。熱は普通なく、次第に強くなる咳で1〜2週間続きます。
 2期:1期に続いて、特有の痙咳症状となり、嘔吐を伴います。痙咳発作は数回ないし数十回繰りかえしますが、咳き込んで咳き込んでやっと最後に透明な粘長性の痰を出して発作が終わります。咳は夜間に多い特徴があります。発作と発作の間は普通の健康人と変わりません。
 “痙咳”は顔を真っ赤にしてこんこんと立て続けに激しく咳き込み、最後にヒューと音を立てて息を吸い込み終わる咳発作です。とてもつらそうです。2期は3〜4週間続きます。
 3期:しだいに嘔吐が減り、咳の回数や強度が減ってきます。回復するのに約1〜2週間かかります。

 百日咳には乳幼児と20〜40歳の二つのピークがあります。三種混合ワクチンは接種後6〜10年で抗体価が減衰しますので、ワクチンを受けていても大人になったら油断は禁物です。
 ただ成人の場合は軽い咳が続き、咳のために夜間に目が覚めることが多いといった、比較的症状の軽いケースがほとんどです。百日咳は家族内感染が多いので、お子さんに特異的な痙咳症状(ヒューヒューという笛声や発作的に起こる短く連続した咳嗽)が認められることで判明することが多いとの由。
 乳幼児が罹患すると、たいへんです。生後6ヶ月すぎたら、三種混合ワクチンを受けましょう(3週間ごとに3回、1年後追加接種)。

《免疫革命より》

☆現代生活の有害物質がアレルギーを引き起こす!
 乳幼児のアトピーは、塩素、残留農薬、排気ガスの微粒子を排泄するために起こっている場合もあります。水道水やプール、野菜や果物の残留農薬に注意する必要があります。
 また金属がアレルギーを起こす可能性があります。金属が直接人体に触れる機会で一番多いのは、歯の治療でしょう。歯の詰め物に使われるアマルガム(合金)は微量の水銀を使っていて、少しずつ溶けだしてアレルギーを誘発することがあります。最近の歯医者でアマルガムを使う人はまずいないと思いますが、昔の虫歯治療にはまずアマルガムが使われていると考えて間違いないでしょう。慢性的な体調不良(肩凝りや頭痛なども)でお困りの方は、まずはアマルガムを除去してもらい、アレルギーを起こさない治療材料にとりかえてもらいましょう。

☆シックハウス症候群のメカニズム
 いまの住宅は気密性が高いので、換気が悪くて炭酸ガスがたまりやすく、アレルゲンとなるホコリもたまりやすくできています。カーペットも畳に比べるとホコリを出しやすく、またため込みやすいものです。住宅建材に含まれている有害物質も充満しがちです。これがシックハウス症候群を起こします。
 換気が悪いと有機溶剤が部屋の中にたまって、アレルギーの引き金となります。建材の接着剤に使われている有機溶剤は、揮発性で空気中に漂っています。呼吸で吸い込まれると、体内の酸素を奪う作用を起こします。そのため身体のほうは、それを排泄しようとして、ある意味では“合目的な適応”として、アレルギーを起こします。(と考えると、これを抑えるために抗アレルギー薬を服用することは、果たして良いことなのだろうか??)

☆アトピー体質は実は長生き体質!?
 子どもがアトピーになると、どうして自分の子どもがこんな病気になったのだろう、と悲嘆にくれてしまうお母さんがいます。子どもがひどい湿疹で苦しんでいるさまを目のあたりにする母親の苦しい気持ちはよくわかります。でも、アトピーになるというのは、リンパ球が多いということです。リンパ球が多いということは、じつは長生き体質なのです。子どものころしょっちゅう風邪をひいたり、寝込んだりしたような人に限って、長生きします。だからリンパ球が多くてアトピーになるというのは、将来すごく楽しみなことでもあるのです。ちゃんと体を鍛えて、リンパ球過剰を治して対処すれば、嘆かわしい体質ではないのです。
 アトピー性皮膚炎はどんどん低年齢化しています。水道水やプールの塩素がもとでアトピーを起こしている赤ちゃんもたくさんいます。体表に付着した塩素を排出しようとして、身体中真っ赤に腫れ上がっています。こういった場合は、塩素を取り除いた水で肌をすすいであげていれば症状がおさまってきます。お風呂の場合は大人一人先に入っておけば塩素が吸着されるので、お父さんに先に入ってもらいましょう。それから赤ちゃんを入浴させましょう。

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