クリニック通信2004年5月号 〜

【 クリニック臨時休診日のお知らせ 】

下記の予定で2週連続して土曜日が休診です。ご注意ください。
 5月29日(土)午前・午後とも休診です。
 6月 5 日(土)午前・午後とも休診です。

【 食事について考えよう 】

 朝食はしっかり食べるべきなのか、それとも食べないほうがよいのか・・・!?あるいは何を食べても良いのか、やっぱり和食にすべきなのか・・・!?皆さんはどのようにお考えでしょうか?
 ちなみにかの『あるある大辞典』では、「1日の始まりたる朝食を怠れば健やかな生活はあり得ない!」として、朝食パワーその(1)体温が上昇して体が目覚める、その(2)活動力が増す、その(3)集中力が高まる、その(4)胃酸から胃を守る、という4つの効果を強調しておりましたが。
 最近『成功の9ステップ』(ジェームス・スキナー著)という本に出会いました。著者の健康観・食事観はというと、
【健康について】
 ・健康には二大原則がある!
 その1:使わなければなくなる。
 その2:身体に取り入れるものはすべて、同化させるか、排除させるか、どちらかしなければならない。
 ・健康には四つのカギがある!
 その1:有酸素運動で酸素吸収能力を高めておこう。
 その2:過剰負荷をかけることによって筋力を強めましょう。
 その3:最高の栄養を摂るよう心がけましょう。
 その4:毒はさけなければいけません。
【ガンについて】
 ガン細胞は身体の中で唯一その主たる燃料として酸素を使っていない細胞である。
 細胞は酸欠状態になると、その細胞が生き延びようとして突然変異を起こし、ガン細胞になる。
 十分な酸素があるところでは、ガン細胞は複製することができない。
【1日の消化・吸収サイクルについて】
 午前4時から正午までは排泄のサイクルである。
 正午から午後8時までは摂取のサイクルである。
 午後8時から午前4時までは吸収のサイクルである。
【食べ物の消化吸収の特性について】
 果物は胃袋に入ってから15分〜20分後にはエネルギーをほとんど消費せずに結腸に流されて、栄養が吸収され始める。果物はそれ自体が栄養である。
 野菜は胃の蠕動運動によって砕かれ(3時間)、結腸にて吸収される。酸性・アルカリ性関係なし。
 野菜ジュースは果物と同じ過程をたどる。そのままで栄養となる。
 炭水化物はアルカリ性の消化液によって抽出される(3時間かかる〕。
 タンパク質は酸によりアミノ酸に分解される(4時間かかる)。
 果物を他のものと一緒に食べると、そのものが胃で消化されるのを待っていなければならない。その間に果物は腐り始める(発酵してしまう、ガス発生)。
 炭水化物と蛋白質を一緒に食べると・・・。
【食事の食べ方】
 午前中は果物を食べよう。
 昼食と夕食は野菜+もう一品を食べよう。
 午後8時以後には食べないこと。食べたくなったら果物を食べよう。

 著者の勧める朝食は“果物”だけ、というものでした。朝食抜き、朝食は人参ジュース、あるいは和食が1番と様々に提唱されている食事療法ですが、『空気』『水』についで3番目に大事な『食事』について、皆さんのご意見をお聞きしたいところです。

【 サルートジェネシスとは!? 】

「サルートジェネシス」っていったい何でしょう?
 日本語でいうと、「健康創成論」、つあり“健康をどう創っていくか”ということになるでしょうか。
 これと反対の言葉が「パソジェネシス」、つまり“病因論”というと何となくイメージが湧いてくるかな・・・、無理って(^-^;)。
 「パソジェネシス」とは、なぜ病気になつたのかを追求する現代医学的な考え方です。例えばお腹が痛い場合は、単なる胃腸炎なのか、盲腸(急性虫垂炎)なのか、あるいはガンなのかを鑑別していきます。つまり問題を見つけて解決し、原因を除去するのが「パソジェネシス」なのです。
 それに対して「サルートジェネシス」では、病気(例えばリウマチ)にはもうなってしまったので、どうこうすることもできない。しかし、身体の全部が病気になったわけではなく、まだまだ健康な部分もあるのだから、その健康な部分をより健康にすることで、全体としてのバランスが取れるだろう。そうであるならそれは、「相対的な健康」といってもいいのではないか、という考え方です。
 この「サルートジェネシス」という概念(言葉)はアーロン・アントノフスキー(イスラエル)という人が提唱しました。「サルートジェネシス」では“生老病死”を一つの流れの中で捉え、その人独自の個別的な健康を創り上げていこうというもので、まさしく『心身一如』といえるでしょう。
 健康を創り自己実現するために、私たちは生きる意味に気づかなければなりません。つまり自分の人生観、健康観、疾病観、死生観といったものを持たなければいけません。そして、自分をより生かすことで、“自分で決めてしまっている己の能力”を超えることができることでしょう。
『人間というものは、自分の運命は自分でつくっていけるものだということを、なかなか悟らないものである。』というフランスのノーベル文学賞受賞者アンリ・ベルグソンの言葉、皆さんどのように感じられるでしょうか!?
*永田勝太郎先生(浜松医科大学保健管理センター所長)のお話の一部を引用させていただきました。


【 生活習慣病シリーズ(3)糖尿病 】

 推定1620万人ともいわれる糖尿病および糖尿病予備軍。
 糖尿病が進行すると、網膜症、腎症、神経症の三大合併症が起こります。つまり失明して、週3日透析治療で半日をつぶし、足の水虫が化膿して足を切断、なんて人生もありえるのです。
 また糖尿病は動脈硬化を進行させ、誰よりも脳梗塞あるいは心筋梗塞になりやすいといえます。おまけに免疫力が低下して肺炎を起こしやすいし、歯周病が進んで歯が抜けおちてしまうし、身体のあちこちの元気がなくなるし・・・。まったくいいところがありませんね。
 もし、朝空腹時の血糖値が126mg/dl、あるいは食後〔随時)血糖値が200mg/dlを越えているなら、あなたは立派な糖尿病です。でもまだまだ症状はありませんから気づかないし、たとえ健康診断で指摘を受けても放っておかれることになります。
 糖尿病の原因は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの分泌量が減ったり、あるいはインスリンがちゃんと働けない体内環境となることです。それではその原因はというと、過食と運動不足、そして肥満なのです(遺伝性もありますが、今回は割愛)。特に内臓脂肪型の肥満(お腹がでっぱるタイプ)は要注意!
 それではどういう人が内臓脂肪型肥満となりやすいかというと、以下の特徴があります。(1)だらだらと長い食事時間(2)ついつい腹一まで(3)間食大好き(4)野菜は食べない(5)甘いもの大好き(6)やっぱり移動は自動車!そして(7)喫煙、です。
 この他、テレビの視聴時間が長いほど肥満や糖尿病になりやすいという研究結果もあるそうです。
 食事は“高炭水化物・高食物繊維食”を心がけましょう。砂糖は禁物ですが、果糖〔果物)は十分摂っても大丈夫です。動物性脂肪はなるべく減らしましょう。アルコールはほどほどに〔男性1合、女性半合)。
 運動も大事です。なるべく歩く機会を作りましょう。それもやや早歩きで汗ばむ程度に。それから起床時あるいは寝る前の腹筋&背筋運動もやろうと思えば出来るのでは?
 その他、十分な睡眠をとること、常に幸せを意識してストレスを発散させること、体を冷やさないことにも気をつけましょう。
 それでもダメならお薬を服用するか、インスリン注射を打つしかないですかねぇ〜。

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