クリニック通信2004年1月号 〜

新年おめでとうございます

 皆さまには幸多き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます
 本年も何とぞよろしくお願い申し上げます

インフルエンザ
 昨年12月中旬より、都筑区でもちらほらとA型インフルエンザが確認されております。これからの冬本番、インフルエンザかな?っと思ったら、早めに受診しましょう。症状は急激な強い悪寒(寒け)、筋肉や節々の痛み、頭痛、そして高熱です。他の風邪症状は先の症状と同時かあるいはやや遅れて出現しますので、他の風邪とは若干違いますが、ただし他の風邪をひいているところにインフルエンザをさらにもらった場合は症状が複雑となります。疑わしければ、インフルエンザの迅速診断を行います。鼻の奥を綿棒でちょちょいと掃除して(ちょっと嫌ですが)待つこと15分、結果はいかに・・・。ご相談ください。
 さて、インフルエンザの特効薬とされる『タミフル』というお薬ですが、今年の供給量も昨年同様不足することが予想されております。全世界のタミフルのおよそ8割を消費するといわれる金満国日本・・・、インフルエンザは服用せずともしばらく安静にしていれば治るのですが・・・。なお、A型インフルエンザにはタミフルのおよそ10分の1の費用で同等の効果が期待できる『シンメトレル(アマンタジン)』という薬もあります。頭の片隅に入れておいてくださいね!

SARS(重症急性呼吸器症候群)
 海外旅行+インフルエンザ様症状、そして呼吸困難となったら、あなたにはSARSの疑いが濃厚です!決して気軽に近くの医療機関を受診してはいけません!!先ずは最寄りの福祉保健センターへ電話連絡をしてください!<都筑区福祉保健センター:平日昼間は948−2350へ、休日・夜間は948−2323へTEL>

花粉症
 早くもスギ花粉症を心配する時期がやってまいりました。例年、激しい鼻炎・結膜炎症状で悩まされている方は、そろそろ抗アレルギー薬の内服を開始しておきましょう。
 『カギ穴ブロック』でスギ花粉をすっきり撃退・・・!

マイコプラズマ肺炎って何だろう?
 “マイコプラズマ・ニューモニア”という病原体の感染によって、人から人にうつります。具体的には,主に患者の咳で飛沫感染します。家族内や職場内で多く感染します。一度かかった人が、再感染することもあり、マイコプラズマ肺炎に対する免疫は終生続くものではありません。わが国では4年毎のオリンピック(夏季)の年に流行が見られ、「オリンピック病」といわれた時期もありましたが、最近ではそのような傾向は無くなりました。潜伏期間は約2〜3週間と言われています。
 主な症状は、1) 激しい乾いた咳、2) 発熱、3) 全身倦怠感の3つです。
 咳は多くの場合、痰を伴わない「コンコン」という乾いた感じの咳で、長期間続きます。その他に、結膜充血、頭痛などを伴うこともあります。
 予防方法は流行期のうがいと手洗いの励行あるのみ!
 もし発熱が続き、嘔吐、頭痛等がみられる場合は髄膜炎になっている可能性が高いので、すぐ受診しましょう。
 合併症には、溶血性貧血、中耳炎、心筋炎、心嚢炎、ギラン・バレー症候群、スチーブンス・ジョンソン症候群などが報告されています。死亡例もあるので注意が必要です。
 マイコプラズマ感染が疑われる場合は、胸部レントゲン写真を撮ることと血液検査で抗体価を調べることが必要となります。血液検査は、厳密には2週間後にもう一度調べなければなりません(ペア血清チェックといいます)。
  マイコプラズマには効果の高い抗生物質がありますので、過剰に心配する必要はありません。

溶連菌感染症
 正式名称はA群β(ベータ)溶血性連鎖状球菌感染症です。子供に多い病気で、扁頭炎とか猩紅熱がその代表です。そのほかにリンパ腺炎、中耳炎、とびひなどの一部も溶連菌の感染で起こることがあります。 
 溶連菌による扁頭炎の特徴は、のどの痛みが強く、突然高い熱が出やすいことです。猩紅熱になると扁頭炎のほかに、皮膚にこまかい発疹が現れ、舌がイチゴのようになります(苺舌)。 
 クリニックでは溶連菌の迅速診断ができます。のどの赤く腫れている部分を綿棒などで擦りとり、試薬に入れて待つこと15分、結果はいかに・・・。
 溶連菌感染の治療には、抗生物質が必要です。服用して1〜2日で熱の下がってくることが多いのですが、完全に治すためには1週間から10日位服用を続ける必要があります。勝手に自己判断して服用を中断してはいけません! 
 溶連菌感染症が重要なわけは、扁桃腺炎などに続いて3〜4週間後に急性腎炎やリューマチ熱を引き起こす可能性があるからです。これは最初の治療が不十分だったり、適切でなかった時に病巣感染が作られてしまい、これに対する一種のアレルギー反応として急性腎炎やリューマチ熱が引き起こされると考えられています。
 ですからやっぱり、初期の抗生物質の服用は指示通りにしておくことがたいせつですね!

『生きるのが楽しくなる15の習慣』
 平均睡眠時間5時間、月3回程度徹夜している、週末はほぼ毎週講演のため地方へ、年4〜5回は1週間の予定で海外出張・・・、私ではありません!決して私にはマネをすることができません!!1日徹夜なんぞしようものなら、1週間は尾をひきます!!!
 でも今年93歳になられる、聖路加国際病院理事長の日野原重明先生にはこんな生活も可能なのだそうです。いったいどうして・・・?
 ご存知の方も多いと思いますが、日野原先生はかのベストセラー『生きかた上手』の著者でもあり、その他多数執筆されています。私的には、何とな〜く敬遠していた日野原先生の著書群なのですが、訳あって最近、主な著書をまとめ読みしているところです。表題もそんな中の著書の一つですが、“いきいきと生きる”ための秘訣は何なのか・・・?ちょっと覗いてみることにしましょう。詳しくは著書をご参照くださいね。

 その1:愛することを心の習慣とすること
 その2;「良くなろう」と思う心を持ちましょう
 その3:新しいことにチャレンジすべし
 その4:集中力を鍛えよう
 その5:目標となる人に学ぶことがたいせつです
 その6:人の気持ちを感じるようになりなさい
 その7:出会いを大切にしましょう
 その8:腹八分目より少なく食べて十分である
 その9:食事の内容に神経質になりすぎる必要はない
 その10:なるべく歩こう
 その11:大勢でスポーツを楽しみましょう
 その12:楽しみを見いだそう(趣味はたいせつ)
 その13:ストレスを調節しよう
 その14:責任を自分の中に求めること(他人のせいにしない)
 その15:やみくもに習慣にとらわれないこと

健康茶3題話

*マテ茶*
 マテ茶はパラグアイ、ブラジル南部、アルゼンチン北部地域でしか育たない“イレックス・バラグアイエンシス”という常緑樹から作られます。“イレックス・パラグアイエンシス”を育む土壌には、鉄分やカルシウム、マグネシウムといったミネラルがとても豊富に含まれているとの由。その他、ビタミンC&B1&B2、セルロース、そして活性酸素を消去するフラボノイドも豊富に含まれており、南米では「飲むサラダ」とも呼ばれているそうな。
 日本では農薬や自然環境の悪化で土壌が痩せ、50年前に比べてニンジンのビタミンAは3分の1、タマネギのカルシウムも3分の1,など十分なビタミン・ミネラルを摂取するのは容易なことではありません。
 マテ茶の100g中、カルシウム(792mg)は煎茶や烏龍茶の約2.5倍、マグネシウム(340mg)は同1.5倍、鉄(59mg)は同3〜5倍、亜鉛(5.6mg)は同2倍も含まれているといいますから、驚きですね!
 また“マテイン”というカフェインに似たアルカロイドが入っているので、集中力を増したり、新陳代謝や血液循環を良くする作用が期待できます。穏やかな覚醒作用もありますが、眠りを阻害しないということですので、夜でも飲みやすいようですよ。
 貧血、冷え性、便秘、骨粗しょう症などでお悩みの方、いかがですか?

*シジュウム茶*
 “シジュウム”とはペルーやブラジルなど南米の熱帯地方を原産国とする植物です。
 この“シジュウム”の葉は、現地では昔から切り傷や皮膚病の薬として使われてきましたが、最近になって非常に強い抗アレルギー作用、抗炎症作用が発見されました。
 アトピーや花粉症などアレルギー疾患では、アレルギー反応が起こるとヒスタミンやロイコトリエン、セロトニンなどの化学伝達物質が肥満細胞から放出されます。これらの物質が痒みや炎症などのアレルギー症状を引き起こします。実は“シジュウム”はこういった化学物質が肥満細胞から出ることを抑えてくれるのです。
 その他にも有益な免疫反応が期待される“シジュウム”、手軽にお茶として飲めるのなら、利用しない手はないですよね!

*ハトムギ(茶)*
 ハトムギには利水作用があります。「みずみずしい肌」とよくいいますよね。肌の健康は水によって左右されるといっても言い過ぎではありません。ハトムギは荒れた肌に水分を補い、肌に潤いを与えてくれます。
 それとは逆に、じくじくした湿疹のある人がハトムギを服用すると、じくじくが治るだけでなく、さらにしっとりとしたきれいな肌にしてくれることも期待できるそうです。
 水分の多い浮腫んだ肌にも、水分が不足する肌荒れにも効果を発揮するハトムギの利水作用なのです。
 肌にはもともと“ヒアルロン酸”という成分が含まれていますが、“ヒアルロン酸”にはそれ自体の重さの6千倍もの保水力があるそうです。“ヒアルロン酸”は肌のみずみずしさを保ってくれる主成分といえますが、皮膚にはこの“ヒアルロン酸”を分解してしまう“ヒアルロニダーゼ”という酵素も含まれています。肌が荒れると角質層から侵入してきた刺激物質によって“ヒアルロニダーゼ”が活性化しますが、ハトムギは“ヒアルロニダーゼ活性”を50%阻害してくれます。
 またハトムギは細胞の代謝回転を正常化してくれます。肌の代謝異常とは?その一つがイボ(代謝異常による良性腫瘍)であり、肌荒れ(代謝速度が早すぎる)であり、そしてシミやソバカス(代謝速度が遅すぎる)なのです。おっと、ハトムギは肌のトラブルを何でも解決できそう・・・!?
 整腸作用があり便秘にも有効なハトムギ、お肌に問題のある方はとりあえずためしてみてはいかがですか?ハトムギ茶は一般的にも手に入りますし、また漢方薬のヨクイニン(錠剤あるいは散剤)も飲みやすいと思います。

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