クリニック通信2003年6月号 〜

もしもSARSが疑われるたら!
 まだまだ油断できないSARS。いったん終息宣言が出されても、再燃している国・地域もあります。流行地域のみならず、もしかしたら空港で接近遭遇しているかもしれません!
 とりあえず、海外から帰国しても10日は要注意です。万が一、38℃以上の急な発熱、呼吸器症状(咳、呼吸困難など)が出てしまった人は、SARS専門の医療機関を受診する必要があります。先ずは都筑区福祉保健センター(下記)に電話連絡し、アドバイスをうけてください。
 都筑区福祉保健センター(健康づくり係)Tel:948−2350
 なお横浜では、市立市民病院(保土ケ谷区:331−1961)が唯一の受け入れ医療機関です。SARS疑いで受診される場合は、あらかじめ電話連絡し、マスク着用のこと!

中毒110番を知っておこう!
 タバコ1本の中には乳児2人が死ぬくらいのニコチンが入っていることをご存知ですか?タバコの事故は生後8ヶ月のお子さんに発生ピークがあり、1歳まで油断ができません。お子さんの手の届くところにタバコをおいておかないことが大事ですが、万が一お子さんが食べてしまったタバコの長さが2cm以下なら、そのまま様子をみて、4〜5時間異常が認められなければ、大丈夫でしょう。でも2cm以上なら、牛乳か水を飲ませてすぐ吐かせてください。
 なお、石油製品、漂白剤、酸性やアルカリ性の強い洗浄剤などは、吐かせると逆に障害を起こす危険性がありますので、迷ったら中毒110番(下記)に電話して指示を受けてください。
 つくばダイヤルQ2(9〜17時):0990ー52ー9899
 大阪ダイヤルQ2(24時間)  :0990ー50ー2499

チェックシート;あなたには、いくつ当てはまりますか?
1.身体がだるく疲れやすい。
2.騒音が気になる。
3.最近気が沈んだり気が重くなることがある。
4.音楽を聴いても楽しくない。
5.朝が特に無気力である。
6.議論に熱中できない。
7.首筋や肩がやたらとこる。
8.頭痛持ちである。
9.朝早く目覚めることがある。
10. 事故や怪我をしやすい。
11. 食事がすすまず、味がしない。
12. テレビを見ても楽しくない。
13. 息がつまって胸苦しくなる。
14. のどの奥に物がつかえている感じがする。
15. 自分の人生がつまらない。
16. 仕事の能率があがらず何をするのもおっくうである。
17. 以前にも現在と似た症状がある。
18. 本来は仕事熱心で几帳面である。

 さて、あなたにはいくつあてはまりましたか?
 このチェック項目は『軽症うつ症』発見のための簡易テストです。18項目中6項目以上に強く該当するようなら、『軽症うつ症』の可能性があります。疑わしい人は、ほうっておかないで、早めにご相談ください。

『うつ状態』には以下のような特徴を認めます。参考にしてください。
(1)全身にわたる非特異的な症状・愁訴を持ち不調を強く訴える。
(2)一見元気そうにふるまい、見た目にうつらしくないが、気分の変動が大きい。
(3)器質的な異常が認められず、正確な診断がなされないため、いくつもの病院で受診を繰り返す。
(4)一般的な内科的対応、対症療法では効果がなく、症状がなかなか良くならない。
(5)執着性・完全性・几帳面などの性格を持ち、過剰適応*におちいりがちである。
(6)朝のうちが特につらく、夕方は比較的楽である。
(7)本来の自分ではないと感じられる心身の不調がほぼ毎日続く。
 *過剰適応とは:自分の本当の感情や欲求を隠して、無理をして周囲に合わせること。

自律神経失調症&神経症によく使われる漢方薬4種類のご紹介
 柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ):やや男性(体力ある人;実証)用です。
 柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ):頭痛・心悸亢進・不眠に効果的です。やや弱い人(虚証)用で、長引く風邪などにも効果が期待できます。
 桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ);やや女性(ヨワヨワしている人;虚証)用です。
 加味逍遙散(カミショウヨウサン);女性で頭痛・肩凝り・目まい・耳鳴り・冷えのぼせなど、女性ホルモンのアンバランスが背景にありそうな方には著効が期待できます。

紫外線に気をつけましょう!
 最近は、紫外線を吸収してくれるオゾン層の破壊が深刻ですね。オゾン層を破壊するフロンガス自体の寿命は50年〜100年ともいわれています。
 今、この瞬間にフロンガスの使用を止めても残念ながらオゾン層の破壊は止められません。研究者のあいだでは2005年ごろにオゾン層がもっとも薄くなると考えられています。この先、30年くらいの間、これまでにない大量の紫外線をあびる可能性があるということです。

 晴れた日のUV-Bの強さは春から夏にかけて強くなり、6,7月には冬の4倍以上になります。9月を過ぎると急激に弱くなります。 4月から9月の晴れた日は短時間の外出でも日焼けに注意しなければなりません!
 細菌やウィルス・病気からからだを守る免疫機能は、紫外線の影響で働きが低下します。すると、体調をくずしたり風邪を引くなど、健康を損ねる原因にもなります。

 万一、紫外線を浴びて皮膚が炎症をおこした場合、肌のほてりをしずめるには、水や氷、冷たいタオルで肌をやさしく冷やしてあげることから始めましょう。

 ビタミンCはメラニン色素の生成をおさえ、できてしまった色素を無色に還元するのを助ける働きがあります。またコラーゲン組織の生成を助ける働きもあるので、紫外線による肌の老化を防ぐ効果もあります。
 肌のために、ビタミンCを多く含む、いちご、レモンなどの果物はもちろん、ブロッコリーやほうれん草、じゃがいもなどをたっぷりとってください。

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