クリニック通信2003年5月号 〜

忘れていませんか?お子さんの予防接種!
     ---日ごろ何かと忙しいお母さま方へ---
 三種混合(1期)、麻疹、風疹、日本脳炎(1期)の予防接種は順調にお済みでしょうか?無料接種券が利用できるの は、“生後90ヶ月未満”です。小学1年生(または一部の2年生)がタイムリミットです!今一度母子手帳を確認しておきましょう。
 予防接種を受ける際には、母子手帳を忘れずに持参してくださいね。
 なお、日本脳炎予防接種は2期(小学4年生)と3期(中学3年生)が、また二種混合予防接種は2期(小学6年生)もありますので、お確かめください。
 それから昭和54年4月2日〜62年10月1日までに生まれた人への風疹予防接種は、経過措置として今年9月30日まで無料接種できます。ご相談ください。
 *予診票(無料接種券)を紛失した場合は、区役所内福祉保健センターで再交付してもらえます。
 任意接種のおたふく・水ぼうそう(水痘)は自費となります。接種料金などは受付にご確認ください。
 海外転勤前の破傷風や狂犬病、A型&B型肝炎ワクチンの接種には、最低6ヶ月が必要です。余裕のある接種計画をしっかりとたてておきましょう。

予防接種の副反応について
・三種混合、二種混合
  接種部位が赤くなったり、痛んだり、発熱などの症状が現れることがありますが、通常2〜3日でなくなります。局所反応は初回1回目で約20%、2回目以後40〜50%で起こります。結構大きく腫れることもあります(直径5cm以上10%、上腕全体0.01%)。接種後24時間以内に不機嫌となることもあります(10%)。
・日本脳炎ワクチン
  接種部位が赤くなったり、痛んだり、発熱(1%未満)や発疹(1%未満)などの症状が現れることがありますが、通常2〜3日でなくなります。
・麻疹ワクチン
  接種後、5〜14日の間に、不機嫌、発熱、発疹などの症状が現れることがありますが、通常数日でなくなります。熱性けいれんを起こすことがありますので、熱性痙攣の既往児は気をつけましょう。脳炎や脳症は100万〜200万人に1人の頻度です。
・風疹ワクチン
  接種後、軽い発熱や発疹などの症状が現れることがありますが、通常数日でなくなります。

『女性に劇的、漢方薬 by 益田総子先生』
 我が漢方のお師匠さん(と勝手に思い込んでいる!)である益田総子先生が待望の漢方シリーズ第4段「女性に劇的、漢方薬パート1」を出版されましたので、今回はそのご紹介を兼ねて女性になじみ深い漢方薬のいくつかを取り上げてみます。
 益田先生はこれまでに、「不思議に劇的、漢方薬」「やっぱり劇的、漢方薬」そして「こころに劇的、漢方薬」と『劇漢』シリーズ3冊を出されておりますが、これほど“一般向け”としても“一般臨床医向け”としても役立つ、わかりやすい漢方書は他には見当たらないと思います。ぜひご一読を!
 益田先生の得意な漢方薬の一つが“当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)”です。『弱っている女性の味方』とでもいえましょうか?
 当帰芍薬散の効果が期待できる女性の特徴はというと、
・生理不順、生理痛などがあったり、今までに流産、早産などをしている
・筋肉が細い(薄い)、腹筋の力のない人、太っていても軟らかいポチャッとした水太りっぽい人
・他の人と比較して疲れやすく、同じ量の働きでもバテてしまう人
・生理の時によくカゼをひき、カゼが治りにくい人
・以上の経過がずっと何年も続いている人
があげられています。貴女に当てはまりませんか?
 また当帰芍薬散が効く女性で、「何だか力がない、ずっと長年調子のよくないまま生きてきた」という人には、“人参湯(ニンジントウ)”の効果が期待できそうです。妙に我慢強く、低空飛行ながら働き続けている貴女(誰?)向けの漢方薬のようですよ。
 次に生理痛だけがつらい貴女には、“当帰建中湯(トウキケンチュウトウ)”です。この漢方薬は、当クリニックでは『月経前緊張症候群』に主として処方しておりますが、
・生理不順はない
・年齢は30代前半くらいまで
・腹直筋がピンと張っている(説明が難しい)
といった特徴の貴女にぴったりということです。今度検討してみましょう。
 そして“加味逍遙散(カミショウヨウサン)”も女性にはお馴染の漢方薬ですが、とにかく『肩凝り』が主症状の貴女には、効果が期待できるかもしれません!
 最後に“きゅう帰調血飲(キュウキチョウケツイン)”は普段馴染みのない漢方薬です(私は処方した経験が全くありません)が、生理の周期に伴って精神的な浮き沈みのある人、特に精神的な落ち込みが生理の10日前頃から生理の始まるまでで、生理が始まるとピタッとおさまる貴女に有効かもしれないようです。“当帰芍薬散”や“当帰建中湯”をこれまで試しても効果のなかった貴女(誰?)に今度検討してみたいと思います!
 年4回程度開催される、益田先生を囲んでの『横浜漢方定例会』に定期的に参加しています。私に手に負えそうもない場合は、益田先生のアドバイスをいただくようにしております。何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

『食品と暮らしの安全』より気になる最新情報
No.168(2003.4月号)より
*お頼りコーナーより
 ・・・医療現場では、看護師も他の医師も抗生物質が好きで、私が抗生物質をなかなか出さないので、つらい雰囲気を感じてしまいます。特に看護師の多くは、「風邪をひいたので抗生物質をください。」と、熱もないのに言う人が多く、・・・、単なるケチみたいに思われ、なかなか大変です。私は耐性菌が増えてくる今の時代こそ、常日頃から自分の免疫力を、小さな感染を繰り返しつつ鍛えなければと思っているのです。

*携帯電話の電磁波で卵が死ぬ!
 妊婦さんはバックに携帯電話を入れて持ち歩く場合、お腹に近いと受信時に電磁波をあびてしまいます。できるだけ体から離したところに入れて持ち歩くようにしましょう。

*EPAやDHAたっぷりの魚、心疾患の予防に有効であり、罹患リスクの高い中高年男性や閉経後女性は十分摂取するメリットはあるが、なにせ最近のお魚はメチル水銀やダイオキシンに汚染されており、子どもや妊婦、授乳中の女性は避けたほうがよいのかもしれません。

*キウイフルーツ 
 大きな実を収穫するために、ホルモン剤が使用されている。トマトやサクランボなどの落下防止や成長促進のためにもホルモン剤が使われている。

*ネギ 
 夏にはたっぷりと農薬がかけられる。作物の外からかけるだけでなく、芯部に食い込む虫を防除するため根から薬剤を吸わせ、内側から効かせる農薬もある!ハウス栽培の「軟白ネギ」の安全性が高い。

*そのタラコや明太子は果たして無添加?
 発色剤の亜硝酸ナトリウムは突然変異性をもち、ジメチルアミンと一緒になって、ニトロソアミンという発ガン物質にかわる!

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