クリニック通信2003年2月号 〜

【インフルエンザ警報発令中!】

 1月下旬から中川近辺でもインフルエンザが猛威をふるっております。A香港型とB型が混在しています。残念なことに予防接種をきちんと受けていても発症している方が見受けられます。これはインフルエンザの遺伝子型の問題ではなく、インフルエンザに対する抗体産生量の個人差だと考えられます。予防接種を受けられた大半の方は発症しないと考えられますが、100%保証出来ませんので、流行のピークとなる今月はたとえ予防接種を受けていても過信しないでください!
 日常生活では、まず体調を調えて(十分な栄養&休養)抵抗力をつけ、ウィルスに接触しない(人込みを避け、マスクをする)ことが肝要です。また、ウィルスは湿度にたいへん弱いので、加湿器などを使って適度な湿度(40〜60%)を保つことが有効です。その他、外出後の手洗いとうがいの励行はいうまでもありません。

【花粉症対策しま専科】

 いよいよ今月からスギ花粉の飛散が始まります。今年は飛散量が多いとの予報が出ており、花粉症に悩まされている方にとっては、憂鬱な時期ですよね!ヒノキの花粉症を含めると、例年5月のGWあたりまでは油断ができません。自分にあった治療法を早く見つけて、うまくこの季節をのりきろうではありませんか!

 さて治療の主役はなんといっても『抗アレルギー薬』でしょう。最近発売されている各種抗アレルギー薬は作用機序の工夫もあって、かなり有効な治療薬となっております。ただし、人それぞれにより有効性や副反応である眠気の程度などが異なるので、早めに自分の体質にあった『抗アレルギー薬』をみつけておくとよいですね。また、“抗アレルギー薬”は花粉が飛散する2週間くらい前から服用し始めると、『カギ穴をブロック』して効果が高まると言われておりますので、早めに検討されることをお勧めしておきます。

 でも『体質にあった薬』といえば、やっぱり漢方薬でしょう!漢方医学的にみた花粉症とは、『体内の水分バランスの異常(水毒)による諸症状』と考えられます。治療薬の代表選手といえば、“小青竜湯(ショウセイリュウトウ)”で、水様性鼻汁・流涙に対するファーストチョイスです。その他、寒がりの人には“麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)”が、胃腸虚弱の人には“苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)”が、鼻づまりの人には“葛根湯加せん穹辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)”あるいは“辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)”のよい場合があります。

 民間療法の中にも有望選手が何人かいるようです。トップバッターは『甜茶(テンチャ)』で、“GODポリフェノール”という抗酸化成分が抗アレルギー作用として期待されています。『甜茶』とはもともと“甘いお茶”という意味だそうで、また“ノンカフェイン”でもあるので、小さなお子さんからお年寄りまで安心して飲むことができそうです。
 続いての登場は『シソの葉』で、花粉に反応するIgE抗体の異常発生を抑制する効果が期待でき、また花粉症の炎症反応を抑えてくれるそうです。特に冷え性の人にお勧めで、一日10枚程度紫蘇の葉を食べると良いそうです。
 その他、『花梨(カリン)』は咳を伴う花粉症によさそうですし、またトマトの皮に含まれる“ナリンゲニンカルコン”という成分や、柿の葉に含まれる“アストラガリン”という成分も最近注目されているようです。

 アロマテラピーではどうでしょうか?これは門外漢ですが情報としては、“エルダーフラワー”、“ローズヒップ”、“ジャーマンカモミール”などに効果が期待されるとのことです。お試しあれ。

 最後に、やはり花粉症にも食養生は欠かせません。甘いもの、冷たいものの摂りすぎや繊維不足、インスタント食品過多、保存料・防腐剤・着色料の摂取、無季節性が問題となります。従って、以下のことに留意して食生活を楽しみましょう。
(1)季節の野菜などで食物繊維をたっぷり摂りましょう。
(2)できるだけ“旬”のものを食べましょう。
(3)精白糖(お菓子、炭酸飲料など)をなるべく摂らないようにしましょう。
(4)未精製の調味料を使いましょう。
(5)インスタント食品に頼らない!

*花粉症についての情報量豊富なHPを紹介しておきますので、参考にしてください。
 『あつまれ!花粉症の仲間たち

       <http://www.geocities.co.jp/Beautycare/3309/>』

【『バイオブラン』ってご存知?】

 “バイオブラン”とは米ぬかに多く含まれる免疫強化素材である“ヘミセルロースB”をシイタケ菌の酵素により低分子化することで、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化して免疫力がより高められた、いわゆる『食物繊維由来の免疫力強化のための“機能性食品”』で、『米ぬかアラビノキシラン誘導体』の別名です。
 「なんのこっちゃ〜!?」と言わないでください。要するに昔ながらの“自然の恵”に魔法をかけたら、立派な戦士に生まれ変わったとこういうわけです(ますます、なんのこっちゃ〜!?)。
 効果はガン細胞の増殖抑制はもちろん、糖尿病、子宮内膜症、関節リウマチ、喘息、扁桃炎といった疾患の改善報告もなされており、幅広く応用できそうな予感が・・・!
 食品の一次機能(栄養の供給)や二次機能(味覚・香りといった嗜好)から三次機能(免疫・ホルモン調整)が注目されるようになった昨今、期待できる“機能性食品”も多くなってきました。良質の情報を皆で分かち合い、ヘルシーライフをともに得たいものですね!

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