クリニック通信2003年11月号 〜

インフルエンザ予防接種を開始しました。
 2回接種予定の方は、今月中に1回、そして来月(12月)に2回目を接種するようご計画ください。
 万一体調不良などで予定どおりに接種出来ない場合は、接種間隔は1週間あければ大丈夫です。くれぐれも風邪のひきはじめには接種を避けてください(現在進行中のウィルスなどをやっつけるために、身体の免疫力が使われているため、インフルエンザに対する免疫力を作り出す余力が期待できない場合があります)。
 *土曜日の予防接種は避けた方が無難でしょう。たいへん混みあうことが予想され、他のばい菌をもらってしまい、翌週は風邪で寝込んでしまった・・・、なんてこともありえますから(^-^;; この場合、せっかく予防接種しても十分な免疫力を獲得できません!やむを得ない場合はマスク着用でご来院ください(^_-)

SARS(重症急性呼吸器症候群)について
 「何故SARSは終息したのだろうか?」「何故“新型”のコロナウィルスなのか?」わからないことだらけのSARS、とりあえず“かからない”努力をしましょう。
 SARSの症状ですが、SARS患者との接触後2〜10日の潜伏期の後に38℃以上の高熱、全身倦怠感、筋肉痛、下痢などのインフルエンザ様症状で発症します(このあたりまではまだ感染力は強くないらしい)。発熱は一度解熱傾向を示しますが、再度上昇します(まるで麻疹の様)。 症状出現後4日目以降に咳嗽、喀痰、呼吸困難などが出現します。この時期に飛沫そして便を介して高い感染力を示します。
「香港から帰国したら39℃の発熱が続いて、今日から咳が強くなっているのですけれど・・・」決して家から出てはいけません!先ずは横浜市立市民病院(保土ケ谷区:045-331-1961)に対処方法をお問い合わせください。 
『海外旅行+発熱+呼吸困難』の3つのキーワードがそろったら、あなたはSARS患者として行動すべきです!!

肺炎球菌ワクチンを接種できるようになりました!
 高齢者にとっての肺炎は命とりとなります。これからの時期、インフルエンザに罹患すると肺炎になることもありますが、インフルエンザ肺炎は積極的に予防接種することによってある程度防ぐことができるようになりました。
 しかし高齢者の肺炎で最も頻度の多いのは細菌性で、なかでも“肺炎球菌”が断トツです。しかも抗生物質が効かないタイプの“肺炎球菌”が増えています!
 『予防できないのか!?』実は、最近になって我が国でも“肺炎球菌”ワクチンが登場し、使える状況になりました。たった1回だけ予防接種を受けておけば、5年以上免疫力が持続する(有効率は80%以上)ので、インフルエンザのように毎年接種する煩わしさがありません。
 高齢者のみならず、慢性の心疾患や呼吸器疾患、腎臓や肝臓に問題のある方、そして糖尿病罹患者も免疫力が落ちていますので、“肺炎球菌”ワクチンの予防接種を受けることをお勧めします。
 高価なワクチンではありますが、効果的な“肺炎”対策ですので、ご高齢者の健康管理計画の一環としてぜひ“肺炎球菌”ワクチンの予防接種をご検討ください。

もしかして、“更年期障害”!?〜45歳から55歳の貴女へ〜
下記の項目にお答えください。すらすらと10個以上あてはまる項目があるのなら、“立派な”漢方薬内服の候補者ですo(^o^)o 当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸など、女性の味方の漢方薬を試してみませんか?

(1)疲れやすい (2)ころっと寝てしまう (3)頭の回転が鈍った (4)注意力散漫になった
(5)集中力が落ちた (6)あちこちの関節が痛む (7)浮腫みやすい (8)頭痛&頭重感多い
(9)アザが出来やすい (10)汗が吹き出る (11)のぼせる (12)気分が落ち込む 
(13)眠りにくい (14)精神不安定 (15)血圧が不安定 (16)忘れっぽい 
(17)動悸がする (18)気温変化に弱い (19)脱力感 (20)突然イライラする

サプリメント一口メモ〜エキナセア(エキナシア)って何?
 エキナセアは、欧米ではたいへん人気の高いキク科の薬用植物で、米国ではハーブ商品の売り上げの1割をエキナセアが占めているといわれています。ドイツ、フランス、イギリスでは治療薬として認められていて、風邪やインフルエンザなどの感染症に広く使われています。
 エキナセアは免疫力を回復させるハーブといわれています。風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすいのは、身体の免疫機能が低下しているためです。免疫機能とは、身体を病原菌から守って病気にならないようにする生体のシステムのことで、本来すべての人間がもっています。
 しかし、年齢とともに免疫機能は低下していきます。病気が原因で免疫力そのものが落ちる場合もあります。エキナセアは免疫力を回復させることで、風邪などの感染症の症状を改善します。
 エキナセアは白血球の働きを促進し、“非特異的免疫反応”を活性化し、体内に侵入してきたあらゆる病原体を攻撃します。それ以外にも、病原菌の感染のプロセスで働くヒアルロニダーゼという酵素を抑制する作用、抗炎症作用、損傷した皮膚を再生させる作用などがあることがわかっていいます。そのため、ヨーロッパでは風邪などの感染症だけでなく、皮膚病や前立腺炎、気管支炎など、広い範囲で治療薬として使われています。
 風邪やインフルエンザなどの感染症には、症状の出はじめに服用した方が効果的です。風邪をひいたと思ったら、1日2時間から3時間おきに、少量ずつ服用すると身体の抵抗力が増して、症状が改善していきます。
 また、風邪やインフルエンザにかかる前に飲んでも有効です。
 しかしエキナセアは、長期間継続して使うと効果が弱まるので、必要に応じて使用した方がよいといわれています。ですから、免疫力の維持が目的なら、6週間から8週間くらい服用して、数日間中断するといった使い方がすすめられています。
 なお、エキナセアは安全性の高いハーブですが、ヒナギク科の植物にアレルギーのある方には注意が必要です。

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