クリニック通信9月号 〜

・インフルエンザ予防接種について

 いよいよ今年もインフルエンザを意識する時期となりました。ここ2年は予防接種の効果もあり、インフルエンザ罹患者の少ない穏やかな冬だったように思います。今年はどうなるか予測はできませんが、予防接種の効果がかなり見直されているのは確かです。後になって悔やまないためにも、ご家族皆さまでぜひ予防接種を受けておきましょう。
 11月〜12月の接種に向けて必要十分量を確保できるよう、現在準備を進めております。
 今年の接種回数は昨年同様、13歳未満および受験など特殊事情のある際は原則2回接種とし、13歳以上は原則1回接種の予定です。
 接種費用等詳細につきましては、受付窓口までお問いあわせください。(予定本数に達しましたら、締め切らせていただきます。ご了承ください。)

・“医食同源”陰陽バランス食のすすめ

それでは先ず問題:「秋ナスは嫁に食わすな!」の意味はどっち?
(1)秋ナスはたいへん美味しいので、嫁なんぞに食べさせるのはもったいない!という姑の意地悪。
(2)ナスは体を冷やす食べ物で秋にはさらにその性質が強まるので、生理不順や不妊の原因となるから嫁には食べさせないようにしよう、という姑さんの愛情。

 “医食同源”という言葉は、はるか昔、中国4千年の歴史から生まれたものだとばかり思い込んでましたが、実は1972年に日本の新居裕久先生が中国の“薬食同源”をヒントに考えた造語なのだそうです。
 新居先生は“バランスのとれた美味しい食事”とは“栄養”のバランスがとれていることと、もう一つ“陰陽五行”のバランスがとれていることが必要と考えます。
 気をつける第1は、暑いときは体を冷やす食品を、寒いときは体を温める食品を選ぶことです。季節外れの食材は極力避けたほうが良いということです。また肉(陽性)を食べたら、野菜(陰性)も一緒に食べるといったバランスでもあります。
 第2は、無理な制限食としないことです。つまりコレステロールを上げる食品を食べたいときには、一緒に下げる食品を食べ、カロリーの多いものを食べたければ、少ないものと組み合わせることが大事で、「あれもこれも食べてはいけない」というのは間違い!
 そして第3は、いかに野菜を美味しく食べるか。これに関しては、沖縄、中国、そして韓国に学ぶべしとの教えでした。
 それでは各論を少々。
(1)高コレステロール血症;肉・卵・バターには豆腐や植物油を組み合わせましょう。
(2)高血圧;減塩にばかり気をつけるのではなく、カリウムやカルシウムあるいは食物繊維の多い食品を取り入れ、体内のナトリウムを追い出しましょう。
(3)肥満&糖尿病;脂肪と糖分を一緒にとらないこと。
 お昼の番組で、「あれを食べると・・・に効果絶大!」と言われて、右往左往して片寄った食事にするのではなく、『身土不二』『一物全体を食す』ということに常に配慮して“バランス”の良い食事を心がけるとうれしいですね!
<参考:新居裕久著「医食同源、陰陽バランス食のすすめ:陰陽を生かして制限食をやめよう」>
*問題の答え;当然(2)でしょう!

・あなたの睡眠は大丈夫?:睡眠についての12のポイント

(1)睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分!;睡眠の長い人、短い人、季節でも変化、8時間にこだわらない。歳をとれば必要な睡眠時間は短くなる。
(2)刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法:就床前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避けましょう。軽い読書、音楽、ぬるま湯浴、香り、筋弛緩運動など
(3)眠たくなってから床に就く、就床時間にこだわりすぎない;眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝つきを悪くする。
(4)同じ時刻に毎日起床;早起きが早寝に通じる。
(5)光の利用で良い睡眠;目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン!夜は明るすぎない照明を。
(6)規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣;朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く!運動習慣は熟睡を促進します。
(7)昼寝をするなら、15時前の20〜30分
(8)眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きにしてみましょう。
(9)睡眠中の激しいいびき・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意!;かかりつけ医に相談しましょう。
(10)十分眠っても日中の眠気が強いときはかかりつけ医にご相談ください。
(11)睡眠薬代わりの寝酒は不眠の元!
(12)睡眠薬は医師の指示で正しく服用しましょう。

・あなたは大丈夫?風疹抗体

 1995年度から中学時の風疹ワクチンの義務接種が廃止され、若年妊婦に風疹抗体を持たないものが増えていることが指摘されております。
 妊娠中の風疹感染は、胎児に奇形や難聴などをもたらす危険性が高く、妊娠前に風疹に対する免疫力(抗体)を獲得しておかなければなりません。
 特に、妊娠前1か月から第12週までの妊娠初期に風疹にかかると、約2割の胎児が奇形、難聴、白内障などの『先天性風疹症候群』を発症するといわれています。
 風疹のワクチン接種は副作用などの問題で予防接種法が改正され、中学時の義務接種から1〜7歳半までの個別(任意)接種に切り替わりました。当時、法改正の“谷間”にいた7歳半〜小学6年生は、予防接種を受けていない可能性が高いと思われます。現在14歳から20歳の方が該当します。
 いずれにしても、結婚する前、あるいは妊娠する前に、一度血液検査にて風疹抗体価をチェックしておきましょう。

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